助産院で産むメリットってなに!?<前編>

2014-10-09 16:00 配信 / 閲覧回数 : 1,140 / 提供 : 中山美里 / タグ : 助産院 妊娠 結婚


 

助産師のテクニックを見たい! 知識を伝授してもらいたい!

 

今時の病院は、痛みを逃しやすいフリースタイルでの出産ができたり、立ち会いも可能だったり、おいしいご飯が出てきたり…と、案外妊婦思いでサービス精神旺盛。なので、敢えて、「素敵なお産をしたい!」「家族で立ち会って思い出作りをしたい!」という程度なら、助産院を選ぶ必要はありません。

 

では、なぜ、助産院で生みたいと思ったのか。それは、「病院にはないお産ノウハウ」に魅力を感じたから。

 

<妊婦生活編>と<お産編>に分けて書いていきたいと思います。

 

風嬢の恋

 

【お産編〜会陰切開&陰毛の剃毛〜】

 

まずは、なんといっても「会陰切開」&「陰毛の剃毛」。病院では、ほとんどのケースで陰毛を剃り、会陰を切開して縫合します。私が第一子を生んだとき、初産なのにスピーディーだったため、お医者さんは生まれる寸前で分娩室に到着。そのため、麻酔もせずに会陰を切られちゃったんですよねー。

 

陣痛の痛みで、カミソリでスパーッと切られた痛みなんて感じませんでしたが驚いたなあ。ねえ、でも、これ、ホラーでしょ? 「剃っていいですか?」「切っていいですか?」と聞かれずに、ジョリジョリ、スパーッ! 私の身体だから! って文句言いたくなりません?

 

でも、助産院といえば、「会陰は切開しない。助産師のテクニックで会陰を守る」というのができるらしい。……ということを、なんとなく聞いて知っていました。それを体感してみたかった。

 

【お産編〜取り上げ方〜】

 

説明会に行ったとき、「赤ちゃんを取り上げるとき、首ではなく、脇の下を持って取り上げます。このことで、首の関節を守る事ができるため、首の座りも早いんですよ」と助産師さんが話してくれました。

 

生まれてくるときに首を引っ張ると、頸椎の部分が軽い脱臼状態になってしまうそう。取り上げ方の違いで、健康な首&背骨を赤ちゃんにプレゼントできる、その説明は肩こり&頭痛の酷い私にとって、かなり魅力的でした。ちなみに、実際、助産院で生まれた下の子2人は、確かに首の座りが早く、1カ月くらいで縦抱きをしても問題ないほどでした。

 

【お産編〜孤独な陣痛vs支えられる陣痛〜】

 

これはテクニックではないのですが、病院では、陣痛の間は基本的に放っておかれます。時折、助産師さんor看護師さんがやってきて、「どうかなー?」と胎児の心音と子宮口の開きを内診するだけ。ですが、助産院だと、陣痛室がそもそもないので、入院する部屋(私の場合、和室の個室でした)で家族とのんびり過ごしたり、助産師さんにつきそってもらったりしながら、過ごすのです。

 

初産のとき、私は基本一人でしたので、どれくらいお産が進んでいるのか分からず、「すごい痛くて、もういきみたい感じなんだけど、看護師さんはあと10時間くらいは生まれないっていってたしな。きっとまだまだなんだろうな」と思っている間に、子宮口が10cmまで開いてしまったという痛い経験がありました。

 

あの孤独の中、痛みと戦うのはイヤッ! みんな道連れにしたい〜ッ! というワガママを言いたかった。ダメな妊婦かもしれないですね。でも、助けてくれる人がいるなら、助けてもらいましょ、感謝とともに、の精神を私は大事にしたいのです。

 

これらのお産のテクニックは病院では活かされることがありません。助産師の技術を伝えていくことは、とても大事なことではないか、そう思ったのです。本当は病院で助産師主体のお産をしたいと妊婦がいえば、できるようになればいいのでしょうが……。

 

というわけで、次回は、「妊婦生活編」を書いていきます。

 

 

 




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