現役風俗嬢作家、筆を握り、ペニスを握り…第10回

バイトを始めただけでなく、意地になってエンコーを続け…

家出してホテトル嬢になるも、店が摘発されて警察に保護されたあたし。あわやというところで少年院送致を免れ、久しぶりの我が家へと帰されました。

ですが、その実まったく反省しておらず、それどころか、完全に大人を敵視するようになってしまったのです。…が、だからといって、少年院に入れられたくはないので、“更生した子”として体面をとりつくろう必要があります。

親は高校に戻ってほしかったようですが、中学時代から馴染めなかった学校。だいたい、もといた高校（1カ月くらいしか通ってませんが…）にまた通ったりすれば、居心地悪いこと必須です。絶対に変なウワサになってます。だって、ある日いきなり消えちゃったので。

自業自得なんですけど、好奇の目に晒されても笑顔でいられるほどのメンタルなんてありません。そんなものがあったら、そもそも出会い系サイトの世界に逃げ込んでませんもの〜。

なので、高校には正式に退学届を出し、周囲の大人の勧めにしたがって、ファミレスやコンビニでバイトをする生活が始まりました。

でも…、バイトが終われば、友だちと遊びに行くと偽って、レッツエンコー。

この頃、エンコーの目的はお金じゃなくなってました。

だったら何？　と問われれば、当時は分かっていませんでしたが、今、振り返ってみると、「大人の言うことを素直に聞く自分なんて死ぬほどイヤで、そうじゃない自分を作るためのエンコー」だったんじゃないのかなと思います。

徐々に始まる、出会い系サイト規制

さて、家に戻るも、携帯は親から取り上げられてしまっていました。当然と言えば、当然です（笑）。

しかし、なんと！　自宅のパソコンはノーチェックだったのです。脇が甘いですよね。そんなわけで、パソコンから出会い系サイトにアクセスしては、お客さんを捕まえていました。

でも、実はこの頃って、出会い系サイトへの規制が徐々に始まってたんですよね。18才未満禁止というルールがようやくできましたし。ちなみに、それまでは年齢制限などなく、何歳でもアクセスし放題でした。恐ろしいことです。

年齢制限ができたせいか、パソコンの出会い系サイトでも、エンコーをにおわす書き込みをしたら即行削除されちゃうんです！　何度か名前を変えて、書き込みをして、ようやく男性側からの反応があり、お客さんをゲットできる。

ところがある日、サイトから、こんな警告メールが来ていたのです。

……ということころで、＜次回＞に続きます！