シングルライフだからこそできる副業、それは「アダルト撮影に部屋貸し」という不労所得!<後編>

2015-05-21 16:00 配信 / 閲覧回数 : 1,310 / 提供 : 松本晶 / タグ : 体験ルポ 女子力 高収入バイト


 

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すさまじくもビミョーな撮影現場の招待とは!?

 

さて、一人暮らしの自宅が“にわかハウススタジオ”として使われ始めた松本晶邸ストーリー。続きにいきましょう。五反田時代の家は狭くて大家に見つかり易いリスクがあるのも関わらず、人気だった。

 

私が当時なぜか40~50万部も売れていた某男性月刊誌(今ではその1/10もいかない)。この雑誌にもやはりお部屋ヌードが載っており、私はここで体験ルポの連載をしていた。その担当編集者からも声がかかった。

 

「松本さん、まさか僕に貸さないとは言いませんよね」 と……。

 

だが、この編集者、いつも締め切りをギリギリに言ってきて苦労させられていたので、若干少し苦手。そのため、どうしようか迷った。……が、日中撮影で私が会社から帰ってきた頃には2万円置かれて終わっているのならまあいいか。

 

この時は安易に考えていたが、この編集者は元三和出版というマニア出版社出身で、アナル・スカトロ・SM系などアダルト専門の本屋さんでしか販売出来ない本しか作ったことがないのだった。カラミがある撮影が当たり前の編集者が、果たしてウチをどう使うのかな……?

 

そうは思っていた。

 

そして無論、想像どおり。撮影当日は特に何の連絡もなかったが、帰ってきたら後かたづけなどされてなくてヒドイヒドイ。FAX付き電話の上に、駐車禁止の紙が貼られていたり、お風呂場にびしょ濡れのコンビニレインコートが残されていたり、ベッドの上に私個人所有のネクタイが散乱してたりと、一つひとつが謎だらけ。駐禁の紙の話だけはしないと気が済まなかったので、編集者Hさんに電話すると「ゴメン、ごめん」と笑って誤魔化されておしまいだった。

 

こんなのが続くようなら部屋は貸さない方がいいかも? と考え直したくなるほどで、流石の私でもイヤだったな。

 

その後、せめて私の家がどんな形で使われて、“素晴らしいグラビア”になったのか“ありきたりのお部屋ヌード”なのか見てやろうと発売を待ち構えていたが、一向に私の目では発見出来なかった。うちにあった連載雑誌を友達が見て数カ月越しに気付いたくらい、異次元のクオリティーだったのだ。

 

スタジオ貸しがきっかけで広がる仕事の場

 

それは、悔しいけど私が見たお部屋ヌードの中でピカイチだった。

 

母から無理矢理持たされたイマドキなかなか見かけない図体のデカイ婚礼タンスの扉を観音開きにして、全裸でネクタイだけしたモデルがぶら下がるショット。斬新だ。

 

濡れたレインコートの正体はコレ。当時の我が家は外装工事をしていて外に足場が組まれていたんだけど、全裸に透明レインコート一張羅で、足場に昇らされたモデルが過激ヘアヌード。

 

これは、お部屋ヌードである必要性がないのと、OL設定では無理があると普通は思う描写。

 

だが、あまりのグレードの高さに編集長が、「まあいいや」ってOKを出したのだろう。

 

その後も、ある副編集長さんがお部屋ヌード撮影中にFAXに置きっぱなしにしてた私の原稿を読んだらしく(この頃はFAX入稿が主流でFAXが必需品でした)、

 

「駆け出し? ウソだろ。君筋いいね。うちの編集部でも書いてよ」と仕事の幅が広がったこともあった。

 

この編集者さんは、エロページと同時に文芸枠も担当していて大御所作家の編集もこなす実力者だったので、この後いろいろと文章の指導をいただき感謝でラッキーだった。部屋貸しをすると、どんなきっかけが生まれるか判らない。これが楽しくなり、このあと私は精力的に続けていくようになる。と同時に、いろいろなドラマが生まれるのだが……。それはまたのお楽しみ!

 

 




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