ヤリ子とサセ男の性愛事情　第18回目

 

初体験はしたけれど……!?　「セックスをしたいと思えない」

 

イマドキな見た目とは裏腹に恋愛にはちょっと、いやかなりオクテなミオさん。19才でようやく初めての彼氏ができるものの、バージンのまま別れてしまいます。

 

現在では28才になっていますから、さすがに初体験は済ませています。相手は23才の時に付き合っていた彼氏。

 

「彼氏っていっても、向こうがすごく好きなだけでこっちはあんまり、って感じだった。見た目も性格も正直言って好みじゃなかったんですよー。エッチは何度かしたけれど、気持ちいいとは思えなくて。なんか変な感じがするなあ、みたいな……」

 

思春期の頃は、AVのパッケージをさもゴキブリか何かのように汚らわしいものを見る目で一瞥していた潔癖女子が、一度官能の扉を開けた途端その虜になってしまいビッチ化する例もありますが、実はその逆のことも多いもの。

 

最初の相手とのセックスがイマイチでは、セックス＝気持ち良くない、恥ずかしいだけ、嫌なもの、という図式が出来上がってしまっても無理はありません。

 

ミオさんの経験人数は最初の彼ともう一人、こちらは6つほど年上だったけれど……!?

 

「あたしがそういうことを好きじゃないっていうのは伝えてあったし、それも含めて受け入れてくれた人だったんですよ。優しいいい人だったけど、この人もあんまり好きになれなかったな……。もちろん、セックスも。気持ちいいっていう感覚がないんだもん。声出してって言われてもどうしたらいいのかわかんないから、最中はずっと顔に枕を押し当ててた」

 

年上の彼と2,3カ月で別れた後は、飲み会などで気になる男性と出会う度、ご飯を食べたりドライブに行ったりなどのデートを重ねますが、深い関係になることはならない。

 

ミオさん自身にはっきり原因はわかっていて、「付き合ったらセックスをしなきゃいけないと思うと、たとえ相手のことがかなり好きでも、一歩引いてしまう」のだそう。

 

自分の性欲を自覚できないミオさんはオナニーもしたことがなく、それどころか自分の体に触れることにも強い抵抗を覚えます。「怖いから」タンポン使用経験もナシ!!

 

10代ならむしろ「セックス経験が多くない、真面目な女性」ととられるかもしれませんが、アラサーになり結婚願望が芽生えてきたミオさんにとって、セックス嫌いは恋愛の発展を阻む大きな問題になっています。

 

 

女子がセックスを嫌いになる原因とは!?

 

そもそもミオさん、なんでそんなにセックスに抵抗感を覚えてしまうのか!?

 

「見た目のコンプレックスが原因かな……。胸はぺったんこで乳首の周りがちょっと膨らんでるぐらいだし、寸胴な幼児体型で太ってる。顔が可愛くないのは化粧でごまかせるけど、体は脱いだらごまかせないでしょ。こんな体、好きな人の前に晒せない!!」

 

言っておきますがミオさん、決してデブでもブスでもありません!!　仕事は美容部員、常に人に見られるお仕事ですから、当然見た目にはかなり気を遣っているし、たしかにボンキユッボンのグラマー体型ではないけれど、ダイエットに必死になるほどではない。

 

それでもテレビの中のアイドルやモデルと鏡の中の自分と比べては、コンプレックスを膨らませていってしまう。この辺りのコンプレックスの強さ、女子力への自信のなさは、典型的なこじらせ女子ですねー。

 

女子がセックスを嫌いになる原因はいろいろ。ミオさんのように体のコンプレックスに起因することもあれば性交痛がひどいのでセックスをしたくないという人もいるし、サセ男くんにありがちなAVの真似事を「セックスってそういうものなんだ」と思ってしまって嫌いになることもあります。

 

男性だけでなく、セックスを「男性がリードし、女性は何もしないで待っているだけ」と捉えて、積極的に改善していこうとしない女性の姿勢にも問題があると言えるでしょう。

 

もちろん、セックスをするのもしないのも本人の自由。

 

とはいえ、ミオさんのように、セックス嫌いが恋愛が成就しない原因になってしまうこともあるし、何よりせっかく好きな人ができても満足させてあげられないのは、とても悲しいことだと思いませんか？

 

さて、次回で「恋愛ニート女子図鑑」も最終回。最後に登場する恋愛ニート女子をお楽しみに♪

 

 

 

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