AV女優+AV男優=夫婦、私の夫ピエール剣さんとの出・会・い!<後編>
監督の寒いギャグに冷え冷えなお返事。そんな極寒の出会い……
この日は最初の絡みが初対面の旦那さんでした。監督さんが、「ピエールさん知ってる? フランス人なんだよ」って紹介してくれたんですが、そういうノリに乗れない私は、「はぁー」と曖昧に答えるしかなかったナ(笑)。
設定は、『美熟妻』というシリーズもの。夫に満足出来ない奥さんが、夫に内緒でAV現場にやってきて、男優さんのテクニックにいちころになって、満足するという人妻ものにありがちな内容です。
なんかね、この頃の私はVの撮影に冷めてたんですよね……。
好きで仕事していた訳じゃなくて、とにかく『生活していくため』『お金のため』だったから、こういう設定にも感情移入できなくて……。
監督や男優さんから、撮影中にも、そうでないときにも、色々と言われるわけです。
「旦那さんよりいいでしょ~」←いや、そうでもないけど
「すんごいスケベだ~」←男優ってみんなそういうよね
「こんなに濡らして~」←ローションじゃん
……みたいな、駄目駄目なAV女優だったんです(笑)。
ピエールさんにも同じように言葉責めされました。だけど、言われれば言われるほど、冷める冷める(笑)
「これが終われば、ギャラ〇〇円だー♪」とか頭ん中で考えてました。
監督の指示であっても、嫌悪感を抱いてしまうのは男優さん
とにかく、何が一番嫌だったかって、プレイ中に野菜を使ったこと! 人参、茄子、胡瓜、いい角度に曲がった山芋……。
当時も主婦だった私は、「こんなことに使うために、農家の方々はお野菜を作ってるんじゃないよ!」って、心の中でふざけんなよと思いながら、「あんあん、気持ちい~よ~」と言っていたのでした。
ちなみに、それ以来野菜はNGです。2005年1月以降の撮影で使用しているお野菜はレプリカでした。よかったらチェックしてみてくださいネ(笑)。
まあ、生のお野菜を使っているのは、旦那さんの趣味や趣向のせいではなく、監督の指示の元なんですけどネ。でもやっぱり、監督ではなく、直に接する男優さんに対して嫌な気持ちが起こるんです。不思議なもので……。
心の中では冷めざめとしてるのに、体は感じてるように演技するのは、ものすごくきついし辛いです。
ラストの発射まで長かったな~。フィニッシュは、口内だったんだけど、通常なら指ですくって舐めてみせたり、「おいしい」と言ってみたりするんですが、ピエールさんに嫌悪感を抱いてしまった私は、ベロをべーっと出したまま、そのままお口あけっぱなしで何も言わずに終えたのでした……。
はい、これが悪印象を抱いた現在の夫ピエール剣との出会いでした。
というわけで、これが、どうやって恋愛感情に変わっていくのか? これは、次回以降のお楽しみということで!! 続きます……!
Writer 剣 愛璃沙
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