性欲の強さは先天性? それとも後天性?<後編>
「性欲」と「射精欲」は違う!! コミュニケーションを取れるセックスを
<前編>でお届けした、美男美女エリートカップルが陥った『セックスレス』。
2人に対するカウンセリングを進めていくうちに分かったことがありました。
それは、翔太さんにはもともと「突き上げるような性欲」がないことと、対人関係が未熟であることでした。
まれに性欲を感じる時も、それは性欲というより「射精欲」。出したいだけなので、普段はオナニーで済ませているし、妻とする時はさっさと入れて終わらせたい、というのが本音でした。
長々と前戯をする意味がわからなかったのです。
また、これまで外観や経歴で適当にモテてきただけに、1人の女性と親密な関係性を築くより、多くの女性にちやほやされて自己愛を満たすほうが楽しかったのです。
能力や容姿に恵まれて、趣味も友人も多い翔太さん。
きっと、セックスによって自己の存在価値やパートナーからの愛情を確認する必要性を感じていないのだろうな、と思われました。
この夫婦は何度も話し合いましたが平行線で、2年後に離婚したそうです。
美貌で愛情豊かだった綾さんは今頃、ちゃんと性欲のある男性と再婚して幸せになっていることを願っています。
このように、性欲が低くセックスに重きをおいていない男性、自己愛が満たされるセックス以外の関係性で満足している男性は少なくないというのが私の実感です。
結婚前に確かめて、性欲量が一致した相手を選ぶのが理想ですが、そこだけで相手を決めるわけではないので、現実には性欲のバランスが合わず結婚後に悩むことはよくあります。
その場合、どちらか一方が無理してセックスに付き合ったり、逆に我慢したりと努力するのではなく、お互いが努力し、相手に近づけるように心がけることが大事です。
セックスレスに陥らないための5つの工夫
そこで大切なことを5つご紹介したいと思います。
① セックスの習慣化
あまり性欲を感じなくても、義務的な気持ちからだったとしても、毎週土曜夜、などと日にちを決めておいて、とにかくやる。
セックスを日常の当たり前の行為に組み込むこと。
② テクニック向上
定期的にするのなら、気持ちいいほうがいいに決まっています。
おいしいものを食べたら、またその店に来たいと思うのと同じ。
セックスレスを嘆くよりも、相手がまたしたいと思えるようなテクニックを身につけて、自分からサービスしてあげましょう。
③ 日常のスキンシップ
ふだん全く触れ合わないのにいきなりベッドで裸になるのは、レスの期間が長ければ長いほど気恥ずかくなるものです。
肩に触れる、頭を撫でる、あいさつのハグをする、そんなちょっとした触れ合いを大切に。
④ 男女の意識を忘れない
いくらリラックスできるのが夫婦のいいところとはいえ、あまりにもだらしなくしていては興ざめです。
適度な緊張感と、相手を異性としてリスペクトし立てる気持ちを忘れずに。
⑤ 言葉のコミュニケーション
常に言葉かけをすること。お疲れ様、ありがとう、ごめんね、体は大丈夫?
そんな当たり前の言葉でも意識していないとつい怠ってしまうものです。
「自分が言われると嬉しいこと」を自分から口に出せばいいのです。
……さて、これだけの努力をしても性欲を引き出せない男性の場合は?
そうなったらもう、他の人を探すか、お別れすることを視野に入れてもいいのではないでしょうか?
自分がハッピーになるためにも、お互いのセックス観や性欲のバランスが合うパートナーを選択してほしいと思います。
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