ヤリ子とサセ男の性愛事情 第9回目
ヤリ子図鑑・その1『遅咲き型』
現在39才のナツコさん(仮)は出版社で働くOL、元ヤリ子の現シングルマザー。
今よりもずっと元気なバブル期の日本で、両親の愛を受けスクスク育ち、子どもの頃はこれといって目立つこともない代わりに学校で問題を起こすこともない、しっかり者で手のかからない子だったのだそう。
遅咲き型ヤリ子のため、少女時代は真面目な普通の子なんですね。
ちなみに、遅咲き型ヤリ子は、優等生タイプも多く、中にはビックリするような有名大学出身のヤリ子も! 「遅咲き型」とだけあって、初体験も普通か少し遅めとなります。
ナツコさんの場合は高校の頃だったけれど、セックスを気持ちいいと思えるようになったのはハタチぐらいから。親元を離れて一人暮らしを始めた短大時代、彼氏を家に連れ込むというお決まりの行動に。
ヤリ子に変貌した理由は「アウトローな世界への憧れ」
でも、本格的なヤリ子的行動が始まったのは、就職とほぼ同時に、キャバクラ勤めを始めた23才頃。
「変身願望みたいなものがあったんだろうな。ずっと親の言うことをよく聞く真面目ないい子だったから、その反動でアウトロー的なものへの憧れがあったのかも。いろんな人と出会うことで何か変化が起きるような、退屈な生活から抜け出せるような気がしてたのね。
恋愛や男が、自分の生活を楽しくしてくれるものみたいに思えてたんだろうな。夜の仕事を始めたのもそういう理由だったと思う」
合コンにトライしては酔いに任せて「お持ち帰り」♪ 翌朝知らない男のベッドで目覚めても、「あぁ、やっちゃった。またか。まぁいっか!?」と軽い感じ。
「別に怒る人もいないし、本当に好きな人が出来たらやめよう」ぐらいに思っていた。
今まで付き合ったのは10人位だけど、肉体関係を結んだのは50人以上だという。中には100人、200人、1000人(どーやって!?)という数字を上げるヤリ子もいるから、ナツコさんは少ないほうなのかも!?
「その頃付き合った人はみんなタイプが違う! 何人もと同時進行で、この人はエッチ用の人、この人は優しくて甘えさせてくれる用の人、この人はお財布代わり、って」
優しさ、セックス、見た目、お金。男性に多くを求めれば求めるほど1人ですべてを満たすことは難しいから、複数からチョコチョコいいとこ取り。いやはや、なんともビッチな……。
もともとアウトローへの憧れがヤリ子的行動の発端だというナツコさんだから、時には好奇心が暴走し、かーなーりアブない男に引っかかっちゃったことも!
「当時、フリーの暴力団みたいな人と付き合ってたよ。危険な仕事を請け負ってマージンをもらうんだって。覚せい剤をやってて、生理だろうがなんだろうが関係なく体を求めてくる人で、クスリを打った状態で16時間ぶっ通しセックスしたり……。
あっ、わたしはやってないよー。1度、合法ドラッグを打たれただけで。今となっては本当に合法だったのか確かめようがないけど」
よ、よくぞ無事でいてくれましたナツコさん……。
中・高時代を真面目で平凡な少女として過ごした遅咲き型ヤリ子にとってのヤリ子的行動は、遅れた反抗期のようなもの。
アウトローに走る手立てとして、セックスや恋愛って比較的お手軽なんだよね。私にとってはそれがエンコーや風俗だったので、よくわかりマス。
ヤリ子時代を振り返って思うのは、「当時は未熟な女だったな」ということ
さて、結婚・離婚を経て現在のナツコさんはシングルマザー。
離婚にあたっては両親も理解があり、応援してくれるので、生活にはあまり困らないのだそう。独身にも戻ったことだし恋愛は自由。
さてはナツコさん、ヤリ子的行動を再開しないのかな!? と思いきや、どうも違うようで。
「ヤリ子だったあの頃は未熟な女だったな。ズルくて、包容力も我慢もなくて。減るもんじゃないって言うけど、たくさんの人といっぺんに付き合ってたら、やっぱり減るね。
一人ひとりに注ぐ愛情が。この人はこういうところが足りない、でも別の人で埋めてもらえばいい、そういう付き合い方じゃ自分が成長しない。彼氏はいっぱいいても、誰ともちゃんと向き合っていなかった」
「生まれてきてくれてありがとう」と笑顔で息子さんを抱きかかえるナツコさんは、ヤリ子時代の自分を冷静に見つめている。再婚は考えてはいるものの、「息子が成長した頃にいい人がいれば……」という。
遅咲き型ヤリ子は年齢を重ねていくことによって落ち着くケースがほとんど。
ヤリ子的行動によって一旦は生活を崩壊させても、根が真面目でしっかり者なので、また元の「普通」な人生に戻っていける。
ヤリ子的行動によって得た経験をその後の人生の栄養としていけるのもこのタイプなので、理想的なヤリ子のパターンじゃないのかな。
次回の「ヤリ子図鑑」は、遅咲き型ヤリ子の逆バージョンとも言える「元ヤン型」が登場します♪ こうご期待!!
人気記事
JESSIEの最新NEWSはFacebookページが便利です。JESSIEのFacebookページでは、最新記事やイベントのお知らせなど、JESSIEをもっと楽しめる情報を毎日配信しています。