心が女性の旦那&レズビアンの妻という夫婦のお話
見た目と違う内面の性があることを初めて知った日
個人的な趣向として、もともと男性・女性について考えるのが好き。
もっと正確に言うと、世の中に存在する男性・女性という二つの性の狭間を、考えたり見たりするのが好き。
例えば、ゲイ、レズビアン、オカマ・オナベと呼ばれる人たち、近年よく聞くワードだと女装子・男の娘も入るのかな?
今までの記憶を探ってみると、バラエティ番組の女装企画では、目をキラッキラさせて見ていたし、学園祭での女装コンテストの気合の入りようは半端じゃなかった。
一番印象的だったのは学生時代の出来事。
当時、軽音部だった私は練習スタジオの場所が分からず仲間たちと繁華街で迷ってしまった。ここだ! と扉を開けた先はなんと!! オカマBar”
一緒にいた仲間はびっくりしておののいていた。
けれど、私だけはズカズカ入っていって「ここの場所教えてもらえますか?」なんて気軽に話しかける始末。
その一連が終わってからも、「あそこのオカマBarいきたーーーい!」って一人でずっとはしゃいでたのはもちろん私です(笑)
きっかけは分からないけれど、とにかく男とか女とか性別を切り分ける発想は元々なかったみたい。その一件も怖いとか気持ち悪いだなんてまったく思わなくて、自然に興味に変わってた。
おそらく私のちょっと変わった趣味“BL好き”もたぶんここからきているんだと思う。
衝撃だった世界観
そんなわけで自分からどんどんその世界に興味を持って知っていくうちに、気づいたらそういう友達が増えていった。
もちろん、そんな友達ができたら質問攻めだよね(笑)
ビアンの子に「男性を好きになったことないの?」「温泉旅行で女性の裸だらけだったら大変じゃない?」
女装好き男子に「恋愛対象は男?女?」だとかね。ほんとに超失礼な子(笑)
いろんな質問をしているうちに、知らなかった世界がどんどん開けて行った気がした。
だけどある日、それは知識を得ただけで本当の意味でわかっているのではないと思い知らされた衝撃的な出来事があった。
それは、ある一人のビアンの女の子Yちゃんとの会話。
「人の心って複雑で、普通に見える男女でも、実は違うってこともあるんだよね~」
Yちゃんが会話の中で言ったこの一言。はじめは理解ができなかった。
「例えば、普通の夫婦に見えても“心が女、そしてレズビアン”の旦那さん、“レズビアン”の奥さん。実は心の中はこうだったりする」
ここまで説明を聞いても、私にはどういうことなのか理解できなかった。
つまりYちゃんが言っていたのはこういうこと。
旦那さんは、“心が女性”、そしてさらに“レズビアン”
そしてそんな旦那を“女性として”愛している“レズビアン”の奥さん
心の中だけをみると、2人の間には“男性”という性は存在しない。
あくまで“女”と“女”のレズビアンカップルだということ。
しかし、実際外見だけを見れば“男”と“女”なのでごく普通の夫婦に見える。
意味が理解できたとき、私はものすごくカルチャーショックを受けた気分になった。
これは理屈ではなく、同性愛者や性同一障害の方でないとわからない気持ちなのだと感じた。
そういった世界を知っているほうだとは思っていたけれど
それはあくまで頭で理解しただけであって、本当の意味でわかってはいなかったのだと思った。
「人の心って複雑」
まさにその通りだなぁ。と今でもこの一言をよく思い出す。昔に比べて、このような人たちが生きやすい世界にはなってきているのかな。
人気記事
JESSIEの最新NEWSはFacebookページが便利です。JESSIEのFacebookページでは、最新記事やイベントのお知らせなど、JESSIEをもっと楽しめる情報を毎日配信しています。