爆笑の風俗処女嬢デビューの金額は?<後編>
お客さんの本性は、風俗遊びどころか女にも慣れていないウブ男さん
実写版サザエさんのマスオさん風のお客さんにシャワーを浴びたかと聞くと、「浴びた」と言うので、邪道なやり方だが(無店舗型風俗の基本は、スキンシップと相手の性器の消毒確認も兼ねて一緒にシャワーを浴びる)
「あの、恥ずかしいんで、速やかに浴びできますね」
上着も脱がずに、カバンも忘れずに持って、バスルームへ。(入浴中にカバンの中見られたら、ド玄人だってばれてしまうからさ)
ハミガキも入浴も既に済ませているので、チャッチャと形式的に済ませ、下着をつけ直してドアを少しだけ開けて隙間から、
「出てきてもいいですか? 明りを暗くして頂けたら助かります……」
と切り出すと、
「あ、ごめんね、気付かなくって……」
向こうもまだ着衣のままで、ここまでの受け答えと先方から伝わる緊張感ややり取りから伺えるのは「向こうさんも女に慣れていない」ということ。
男のロマン!? 「どーして君みたいな子が……」
私がベッドの中へ入ると、向こうも服を脱ぎ始め、トランクス一丁になりベッドイン。
「君みたいなコがどうしてこんなお仕事しているの?」
出たー!! お約束の言葉!
お前が呼んだんだろうがっ! ……と内心思いつつ、
「私なんかで、本当によかったんでしょうか?」
仰向けの状態で切り出すが、私の脳裏の計算式では、
「このまま、マグロプレイを続行し、フェラしない攻撃で行こう! こちらの思惑を破って、正常位以外の体位を仕掛けてきたり、しゃぶってくれってきたら次の作戦を考えよっと!」
プロ生活10年の勘は見事的中した。
ちなみに、相手のイチモツが思ったより長くて太い立派なモノだったので(見てはいないが挿れれば分かる)、いくらか痛いフリをして90分コースの小芝居プレイをなんとか乗り切った。
別れのセリフもお見事!! さすがの妄想男です
ピロトークは、「父の会社が倒産して」「母がオレオレ詐欺に騙されて」(あ、これ、実はどっちもマジの話なんだけどね)とか言っても別にチップをくれる訳ではなかった。うむ、つまらない男だ。
しかも、最後に部屋を後にする時の言葉が、「このお仕事、僕で最後にするんだよ」だそうです。
プレイお疲れ様でした、一昨日きやがれ!……って、心のふきだしで叫びながら、事務所に帰る。
店長に笑いながら一部始終を説明し、御苦労さんと受け取ったギャラの内訳は、『交通費2000円は丸取り、90分5万円コースの料金の場合折半で2万5000円』
というワケで、わたくしの素人芝居プレイのギャラは総額2万7000円でした!
余談ですが、最初に書いた『初めて専門店T』の料金体系は、60分1万8000円で、女の子が6割取りだそう。つまり、私の仕事の方がギャラが高かったということになる。なので、このお客さんは、決してイイ想い出ではなかったけど、取材時はホっとしましたよ。
やはり、男の心理の中には、1度限りの金銭決済の大人の付き合いのレクレーションだからこそ、SEXで絶対優位に立ちたい気持ちがあるのだろう。
そのなかに、自分が初めてであってほしい「風俗処女妄想的」などが生まれてくる。そして、他店より高い金を使ってでも、その願望を叶えたい
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