HIVのお勉強 ~もしかして感染しちゃったかも?~
HIV&AIDSについての基礎知識“HIV”ってなに?
Human(ヒト)
Immunodeficiency(免疫不全)
Virus(ウィルス)
HIVは人の免疫組織の中心である「ヘルパーTリンパ球(CD4細胞)」という白血球などに感染するウィルスです。
感染すると、ゆっくりと時間をかけて細胞内でウィルスが増殖し、人の免疫力を破壊していきます。そしてカビやウィルスなど、様々な病気に対する抵抗力が少しずつ奪われていき、エイズが発症します。
HIVには大きくわけて「Ⅰ型」と「Ⅱ型」があり、世界的に感染が拡大しているのは「I型」です。
ここからさらに細かくタイプが分かれていき、そのタイプによって効く薬が異なっていきます。
自分がどのタイプのHIVに感染したかを知り、そのウィルスに効く薬を処方してもらうためにも、感染の早期発見と定期的な検査と治療が必要になるのです。
じゃあ、AIDSってナニ?
Acquired
Immuno
Deficiency
Syndrome=「後天性免疫不全症候群」といいます。
HIVが細胞内で増殖すると、CD4陽性Tリンパ球という体の免疫機能の中心的な役割を持っている細胞が減少していき、体の免疫機能が低下していきます。
すると普段なら感染しないような病原体にも負けてしまい、様々な病気(日和見感染症)にかかりやすくなります。
代表的なものは次に上げる「カポジ肉腫」や「原発性脳リンパ腫」といった23の病気です。これらの指標となる疾患が発症した時点で、「AIDS」と診断されます。
ですので、それまではHIV感染した人というだけで、エイズではないんですヨ♪
また、今では、様々な治療薬も出ているので、感染が分かってからきちんと通院して服薬することで、エイズ発症を予防できることができるようになりました。
1981年に米国の同性愛者の間で、カポジ肉腫やカリニ肺炎をともなう奇病として気づかれたHIV感染症。
約30年経った現在では、コントロール可能な疾患に変わりました。けれども未だに、一度感染してしまうと、HIVを体からなくすことはできません。また予防ワクチンの開発が近い未来に実現する見込みも薄いようです。
1人ひとりの意識と予防が最も大事なこの病気。
日本では、HIV感染者もエイズ発症者も増加しています。自分だけは大丈夫と思わないコトが大事です。
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