ヤリ子とサセ男の性愛事情 第2回目
男をうまく誘える女になりたいっ!?
待っている女なんて古い。メールもデートも告白も、時にはその先だって、女から誘うのがカッコイイ。
男をうまく誘える女になってみたい……!!
こういった価値観がまかり通っている現代、ヤリ子は昔より増えているように一見思える。いっぽうで、ヤリ子の「獲物」であり、ヤリ子のまさに対極にいるのが草食男子。こちらもたしかに増えているようだ。アラフォー世代のお姉さま方にお話を伺うと、「私たちの時代は合コンでもナンパでも、積極的で面白くて、女の子を楽しませてくれる”肉食系”な男が今よりも多かった。そう考えると今は本当に草食男子ばっかり」なのだとか。
ところで草食男子という言葉、いったいいつどこで生まれたの!? 草食男子の産みの親と言われているのは、コラムニストの深澤真紀さん。2008年に、深澤さんによる草食男子の特集が「non-no」に掲載され、この年「草食男子」という言葉は一気に全国に浸透した。
ちなみに、この「草食男子」に対応する言葉として生まれたのが「肉食女子」である。「恋愛やセックスに消極的な草食男子、そんな彼らを追いかける肉食女子」という恋愛の構図が今どきの若者の典型として、メディアにより盛んに喧伝されていったというわけ。
さて、そんな恋にセックスに積極的な女子は、本当に昔より増えたのか!?
昔からいた肉食女子、なぜ急に大注目された!?
実は肉食女子と呼ばれるにあたる存在は昔からいた。
私はリアルタイムではもちろん全然知らないけど、バブル期の「イケイケ」な女性などその典型のように思える。なんてったって、アッシー君とかミツグ君とか、すごすぎる女性上位っぷりだと思う。
2000年前後に渋谷などで大量発生した、白髪に近い金髪に年中常夏気分の真っ黒お肌、白いラインで目を囲んだ特徴的なアイメイクと、宇宙人ばりのありえないルックスで大人たちの度肝を抜かせた「ヤマンバ」も、今でいう肉食女子と言っていいんじゃないのか。当時発行されたギャル・ヤマンバ系ファッション誌「EGG」や「popteen」等では、毎号のように恋愛やセックスに関する特集が組まれ、「経験人数100人以上」「初体験は小学生」など、刺激的な体験談がページを湧かせていた。ヤマンバがほぼ絶滅した今も恋愛・セックス特集はファッション誌の定番企画だけど、当時のような過激な内容はあまり見られなくなった気がする。
ということは、今になって突然肉食女子が急増したのではなく、元から存在していた恋愛やセックスに積極的な女性をそう呼んでいるに過ぎないんじゃないのか……?
たしかに草食男子全盛の今、肉食女子的な女性はよく目立つ。「恋愛やセックスに消極的な草食男子、彼らを追いかける肉食女子」というメディアがさも真実かのように広めまくった図式もわかりやすいし、一般の人の腑に落ちやすい。
それに、草食男子の急増は否応なしに女性を焦らせる! だって、恋愛したくても結婚したくても、男から誘ってくれないんだもーん、自分でいくしかないじゃないか! と、「にわか肉食女子」化して、合コンや街コンに繰り出す女性は多い。もっとも、彼女たちの正体は恋愛経験が少なくて男の上手な誘い方もわからない、「恋愛ニート」な女子である場合も多々。
とはいえ、一見しただけじゃ昔からいた本物の「肉食女子」と「にわか肉食女子」の区別はつきづらい。表面的に見れば肉食女子は増えているし、草食男子の大増殖は対抗馬である肉食女子をたしかに輝かせている。でも、本当に肉食女子が増えたのかというと、ここはいちアラサー女性として大いに疑問なところ。
でも、草食男子がフューチャーされたのが肉食女子にスポットが当たるきっかけとなったことは間違いない。じゃあ、その草食男子……つまりサセ男くんたちって、なんでそんなに増えちゃったの!?
ここはもっともっと突っ込んでいく必要がありそう!!
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