副業に最適!? 1万円もらえるニッチなエロ仕事シリーズ<1>
「日当1万円のアングラお仕事大集合」
<舞ちゃんの巻>
ここしばらくのコラムではエロ仕事の賃金ばかりを書いてきたが、今度は更に変化球を利かせた「エロ業界、隙間仕事1万円シリーズ」。わたくし松本晶の幼馴染み舞ちゃんが、体験してきたお仕事録をお送りします。とはいえ、ハードなお仕事ではないので悪しからず。
「晶が言うんなら、信用して引き受けるよ」という水商売OLレベルのプチアルバイトである。
まずは、彼女のプロフィールをざっくりご紹介。中学で九州某所に引っ越し、そのまま高校卒業した後、一般企業に就職。だが、その賃金はマトモに働くと月収20万円越えることは有り得ず、月20万円を越す収入を得たいと思ったらスナックで働くか悪徳商法の営業をやるかしかなかったと言う。
そんなこんなな生活を送っていたが、交際者とのトラブルをきっかけに23歳で東京に戻ってきた舞ちゃんである。
「同じような労働内容でも、東京に来るだけでこんなに賃金違うんならさっさと来ればよかったよ」
そう、彼女は、大手人材派遣会社に登録すれば時給1700円以上は貰える手際の良さと人懐っこさを持ち、銀座のホステスもヘルプと言えどもレギュラーでこなす仕事の出来栄えを誇る自慢の幼馴染みなのである。
幼馴染みとSMクラブのパーティーに参加
さて、彼女が東京に戻ってくると、私は不思議な多職業人となっている訳で、一般人には理解不能な話ばかり持ちかける。だが、そんなことで怯む舞ではなかった。
<その1>
舞とご飯を食べる約束をしていたある日の昼過ぎのこと。別の誘いの電話が1本かかってきた。私が紹介したSMクラブに勤めて成功した友人ヒロカ女王からで、
「晶、店の周年パーティーやってるんだけど、女手が足りないの。来れない?」
数年ぶりだが、彼女からの電話はいつも急だ。のちにライター早川舞さんも所属し活躍した老舗有名女王様クラブ「ラ・シオラ」の話だったので正直行きたかったが、
「幼馴染みの先約があるんで……」
どんな話の内容でも、先に約束した方を優先するのが、多くない友人を大事にするA型である私の主義で、それを盾に断ろうとするが、ヒロカの切り返しは、
「その子、晶のバックグラウンド知ってるんなら、一緒に連れてきちゃえよ。ドレス貸すからさー、お願い」
随分乱暴なこと言うなあ。そう思いつつ、ダメ元で聞いてみると舞は、
「面白そうじゃん、いいよー! 晶の話なら安全なんでしょ?」
即答でOK。いやー、ヒロカ女王以上に度肝を抜かれたな。開催場所はウォーターフロントの某ホテルのスイートルームで、玄関で出迎えたのは、全裸のM男性客とヒロカ女王。
M男が四つん這いになった、通称「乗り物」なるソレに馬乗りになったヒロカ女王は、もちろんのことボンテージフル装備。私も充分びっくりしたが、SM未経験の舞はその数十倍驚いたことだろう。まだ背中座席が空いている「乗り物」2匹に乗車を促され、私はヒロカと「出世したんだね。紹介して本当によかったよ」と感傷に浸る。
一方舞は、相当動じない人なので「お尻鞭で叩いたりしてイイのー? 鞭貸して貰えるんですかー!?」と、かなりのはしゃぎようだった。
リビングにたどり着くと、ティアラを被った中世のお姫様のような人がM男を麻縄で緊縛したり、ゴスロリを遥かに上回るゴージャスなミストレスに、男性は全員全裸でそれぞれご主人様がいる様子だった。代表朝霧リエさんが挨拶にきてくれた。
「今日は無理を言って来てもらいありがとう」 ヒロカ紹介も含め御礼を言われ、アブノーマルな宴に参加する。
舞はボソッと「これ、映画の世界だ、よ、ね」
うん、外れてはいない。
お酒やオードブルを戴きながら、奴隷を使って正しい鞭の打ち方をレクチャーしてくれたり、緊縛や医療プレイを披露してくれたりと盛り沢山。日が暮れるまで夢中で楽しみ、夕食を食べ損ねた位の時刻になっていたが、帰りに1人づつ金一封頂く。
滅多に見れないショーを見た上に、お金まで貰ってしまって舞と顔を見合せて喜んだ私たち。……だが、これだけで終わるような舞ではなかった。なんと、このパーティーに来てた金持ちのM客と後日食事に行ったというのだからイイ根性だ。この話は、彼女が上京した直後だったと思ったので、さぞ衝撃的だったと思う。
というわけで、次回は<その2>に続きます!
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