助産院で産むメリットってなに!?<後編>
助産院の妊婦生活はちょっと大変かも…!?
さて、助産院というと、「ホメオパシーとかカイロなどの代替医療を取り入れるんでしょ?」というイメージがあります。そして、それって胡散臭いよね…というイメージもある。また、これらをウリにしてナチュラル志向を煽り、現代医療を否定しているなどのイメージもあったり……。
なかには、「助産院」=「医療行為を否定している」=「安全性を二の次にしている」と結びつける人もいるほど。
でも、私が出産をした助産院はそうではありませんでした。すべての助産院が、同じではないでしょう。もしかしたら、安全性を犠牲にして、自然出産を全面にしているところもあるのかもしれません。
ですが、私が生んだところは、助産師のお産ノウハウをすべて注ぎ込んで、トラブルの起きない安全なお産を目指そう、そのためには妊婦にも頑張ってもらわなければなりません! という考えが根底にありました。
安全なお産ができなさそうだと判断したら、前もって搬送先となる大きな病院に受診させてカルテを作っておく、帝王切開もできる提携病院にも受診するなどの措置もとっていました。
ですが、助産院が目指す「安全なお産」の指導には、もしかしたら、「え? そんなことでお産が安全になるわけないじゃん!」といわれるようなこともあるかもしれません。でも実際に、病院で産んだ時と助産院で生んだ時を比べると、助産院でのお産は体が心身ともに楽で、産後の回復もぐっとよかったのです。
そして、妊娠時の過ごし方を一度学んだ後の、3人目のお産は最も産後の体調が楽でした。病院で産んだ初産が22歳、次の出産が35歳、その次が37歳だとういことを考えると、ちょっとすごくないですか?
【妊婦生活編〜子宮や卵巣は命の維持に必要ない臓器〜】
助産院での妊婦生活は、気をつけることが山のようにありました。そして、何をどれくらい気をつければいいのかは、一人ひとり違うようでした。
ただ、まず大前提だったのが、「子宮や卵巣は命の維持に必要ない臓器」だということです。これは第1回目の母親学級の1番最初に、嘱託医の先生がお話してくれたことでした。
「人間の命を維持するために絶対必要なものは、脳・心臓・肺・肝臓・腎臓。そしてそれらを動かすために、胃や腸などの消化器官や運搬器官がある。これらの臓器が次に必要なもの。つまり、子宮や卵巣といった生殖器は人間の命を維持するために直接必要がないので、ちょっとした不調などが響いてくる臓器である。子宮が生殖器として機能し始めるのは第二次性徴以降だし、更年期には閉経し、ストレスや過労などで生理が止まったりするのも、命の維持に直接必要ないからである」
ということを、とても優しい言葉で説明してくれた後で、「だから、妊娠中は特に子宮を労ることが大事なんですよ! 身体を冷やしたり、無理したりすると、切迫早産になったり、妊娠中毒になったりしますよ!」と、妊娠中の制約は必要なものなだと教えてくれたのでした。
そしてこの山のようにある制約こそが、安全なお産につなげるために必要なことで、「冷やさない」ことの他、「早寝早起き」とか「ヨモギ蒸し」とか「お灸」とか医療行為ではない諸々のコトだったりするのです。なかには、ヒーリングとかカイロプラクティックとかもありまして……。「それはスピでしょ!! 科学的でない!」とドン引きしながら拒否反応を示す人もいるかもしれません。
私も、目に見えないものは自分で体感・実感しないと納得できない質なので、拒否反応がある方の気持ちは、なんとなく分かる。でも、やるorやらないだと、やっぱりやったほうが、ずっとずっと身体が楽なんですよね。
<次回>からは、助産院での診察、妊娠中にやったことをざっと紹介していきたいと思います。
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