現役風俗嬢作家、筆を握り、ペニスを握り… 第5回
現れたのは、「いかにも」な金髪のオッサン!!
家出&エンコー生活に行き詰まりかけた矢先、渋谷で見つけたアヤしい「女の子募集」のチラシ。
さっそくチラシの番号に電話すると、聞こえてきたのは40過ぎとみられるオッサンの声。
「大通り沿いの、本屋さんが入っているビルの前で待っていてください。迎えに行くんで」と指示されます。
風俗店の面接というと、てっきりお店まで行かされるものだと思っていたあたし。実際は、ちゃんと風営法の範囲内で営業しているお店でもそうでないお店でも、無店舗型といって店舗のない形態でやっている風俗はありますが、もちろんその時、そんなことは知りませんでした。
さて、本屋さんのビルの前で待つこと数分。現れたのは、「いかにも」な感じの金髪短髪、ヒゲ面のオッサン。既に渋谷や新宿には行き慣れてましたが、そういうところをフラフラしている時に、声をかけてくるタイプの人です。
典型的な、「アヤしい風俗店の経営者」を想像してもらえれば良いかと。
ちなみに、後でわかったのですが、このオッサン、一緒にお店を経営していたもう1人のボディガード役のオッサンと一緒に、向かいのカラオケ店の窓からどんな子がやってくるか、観察していたのです。恐るべし、違法風俗!!
18才と年齢をゴマかすものの、すぐ見破られ!?
面接は近くの喫茶店で行われました。普通、風俗店は18才未満だと雇ってくれないというのを知ってたので、とりあえず18才とウソをつきましたが、化粧は下手くそだし、顔のパーツは幼いし、どう見たって18才以上には見えません。
案の定、すぐに「ほんとに18なの?」と疑われ、仕方なく、3月に中学を卒業したばかりで今は家出中だとカミングアウトしたんです。
まともなお店だったら追い返すのですが、そこは違法風俗。「うーん」と腕組みしながらも金髪オッサン、「なんとかしましょう」と入店OK。その後で、「じゃあ、若さをウリにしていきましょうか」とも言われましたからね。既にカラオケ店であたしの顔はチェックしていたわけですから、確信犯で未成年を入店させたのかも!?
というわけで、家出少女のあたしは無事違法風俗に入店を許可され、しち面倒くさいお客さんとの交渉から開放されたのです。
後にまたお話しますが、お店が摘発されたところで18才未満の女の子は罪に問われることなく、あくまで「悪い大人に売春させられていた」被害者として扱われる、違法風俗。
しかし、その頃のあたしは未成年で、たしかに大人のように高度な判断力は持っていなかったにしろ、やけっぱちな家出少女なりにいろいろと考え、自ら風俗で働こうと意図し、何をするのかわかっていて、アヤしげなチラシの電話番号にかけ、働き出したわけで…。
大人の世界では「被害者」になっても、今でもあの頃の自分を「被害者」と位置づけることには、やはり違和感を覚えます。
こちらはこちらで、そりゃあセックスするなら若いイケメンがいい、オッサンとまぐわうなんて嫌だけど、その分多大な「迷惑料」が支払われてたんだし、そのお金で欲しい服も化粧品も好きなだけ買えて、1人バブル気分だったのですから。
というわけで、いよいよ<次回>から、「ホテトル」という名の違法風俗での日々について書いていきます!!
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