「現役風俗嬢作家、筆を握り、ペニスを握り…第9回」
未成年で風俗で働いて、捕まったらどーなるの!?
16才という若さを武器に渋谷のホテトルで荒稼ぎするも、お店が摘発され、警察に保護されてしまったあたし。
ここで、未成年が警察のお世話になった場合、何が待っているのかを説明しますね。
まずは警察署で事情聴取。あたしの場合はひと晩ぐらいでしたかね。この時は何から何まで聞かれるわけじゃなくて、あくまでサワリだけという感じ。それが終わると家庭裁判所へ送られ、家へ戻すか、少年鑑別所へ入れるかを決定します。
鑑別所にいる期間はケースバイケースですが、だいたい3週間程度。この間に、警察によるさらに細かい事情聴取が行われたり、弁護士の方とお話する機会があり、最後にまた家庭裁判所に送られて、本人の処分が決定します。
処分というのはつまり、保護観察処分として家に帰すか、少年院へ入れるかということ。
ちなみに、義務教育期間の場合は、少年院でなく児童自立支援施設に入る場合が多いそうです。昔は教護院とも言いましたね、この施設。
意外に楽しかった3週間の鑑別所生活
そして、あたしの場合、あくまで売春「していた」ではなく、悪い大人によって売春「させられていた」ということになっていました。よって罪名はつきません。「ぐ犯」扱いになるんです。
「ぐ犯」ってどういう意味かと言いますと、「今は犯罪を犯してないけれど、近い将来、悪いことをするようになるかもしれませんよ、この子は…!!」ってこと。
つまり、未成年で風俗で働いても、大人の世界では「働かされてた」ことになるので、罪にはならないんですね!
やっていることは大人と同じなのに…。不思議ですよね、法律って。
さてさて、いきなり警察に両脇を固められ警察車両に連行され、最初のほうこそ不安でたまらなく、みっともなく泣いていたあたしです。ですが、少年鑑別所に入ってしまったら、そこでの生活は意外にも、なかなかに楽しかったと記憶してます。
2人部屋だったんですが、同室に入っていたのは19才のレディースの女の子で、あたしとはまったくタイプの違うサバサバした子。リンチ、つまり暴行罪で鑑別所に入ってきて、犯した罪はなかなかおどろおどろしいんですが、話してみると気さくで、面白い子でした。
出所した後、会うことはなかったけれど。
周囲の大人たちの努力はことごとく裏目に出て…!?
ただ、再会した両親始め、鑑別所の教官や、周囲の大人の言葉には本当にムカつきましたけどね。
「あなたは考えが甘い」「自己中心的だ」「逃げているだけ」だのと。
もちろんそう言われたってしょうがないことをしているわけですが、もともと性格がひん曲がっていて異様にプライドの高いあたし。ストレートな叱責を素直に受け入れるわけもなく、叱られれば叱られるほど、かえって大人への反発心が募っていきます。
「そうだよ、あたしは考えだって甘いし、自己中心的だし、逃げてるよ。でも、あたしはそんなあたしが好きだから、変わる必要なんかないし、ていうか、あんたらなんかに言われて変わりたくなんかなーい!!」なんて思っていました。
そして、大人の前ではしおらしくしていましたが、その内心では「今は、少年院入れられたくないから反省したフリしとくけど、ほとぼり冷めたら、また家出して、売春して、服でもなんでも好きなだけ買ってやるー!!」
なんて具合に反発してました…。
すごいですよね、このひんまがり方(笑)。
まぁ、こんな感じであたしを更生させようとした大人の努力は、ことごとく裏目に出てしまったのです。とはいえ、上手いこと反省しているフリを通しましたし(笑)、もともと優等生で勉強もよくできたのが幸いしてか、3週間の少年鑑別所生活の後、晴れて、「出所」!!
少年院送致を免れ、家へ帰ることができました。パチパチパチパチパチ。
さて、いよいよ大人への反発心が強くなってしまったあたしは、家に帰ってからも親の目を盗み、個人売春を続けるのですが…。
そのあたりは、また<次回>で♪
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