現役風俗嬢作家、筆を握り、ペニスを握り…第12回
18才になるのが一番嫌だった!!
今29才ですが、20才になるときよりも25才になるときよりも、18才になるのが一番嫌でした。
世の中に対して不信感と反抗心しかありませんから、自分かいずれその中に組み込まれてしまうなんて絶対嫌だったし、そもそも責任なんて持ちたくない。
とはいえ、周りの目を気にしないで堂々と好き勝手に生きられるほどのメンタルはないので、結局、周囲に流されるようにして進路を考え出した18才の頃……。
もちろん、一番取りたい道はまた風俗の世界に戻ることだったのですが、それにしたって、表の顔を作っておく必要があります。親を納得させるため。
家出したおかげで、親を心配させるとどれだけ面倒くさいことになるか、身にしみてわかったんですよね。
心配かけたくないのではなく、面倒くさい。
こういう、他人の気持ちを屁とも思わない残酷さが、10代らしいなーと思いますが。
モラトリアムを延長するためだけに選んだ、大学進学という道
というわけで、もともとは成績優秀で、勉強以外には特に取り柄のなかったあたしが選んだのは大学進学の道。
高校を中退していても、大学入学資格検定(大検)を取れば、大学入試を受けることができるので、その制度を利用することにしました。
ちなみにこの資格、現在は高等学校卒業程度認定試験(高認)と名前が変わっています。
別に、大学へ行くからって大学で何を勉強したいのかとか卒業したらどうするのかとか、ろくに考えていませんでした。
とりあえず、普通に働くのが嫌だった(笑)。
多くの人がするように、スーツ着て就職活動、OLさんになるなんて、まっぴら御免!! って思ってったんです。
ひたすら、モラトリアムを延長することしか考えてなかったなぁ。
そうとも知らず、親は大学へ行きたいと娘が言い出して、これで道を踏み外した我が子が完全に夜の世界と手を切り、更生したと思い込んでいたでしょうね。
その実、15才から業種を変えつつも30才を前にした今なお、風俗の世界に居座り続けているあたしです。
風俗でないようで風俗……。ライブチャットとは!?
さて、受験勉強を始めるとなれば当然、バイトもやめます。
しかし、親がくれるお小遣いだけじゃまったく満足できない18才!!
エンコーもこの時は既にやめていました。つくづく、あたしって個人売春には向いてない人間だと思います。 だんだん、お金欲しさよりも交渉する面倒くささのほうが勝ってしまったんですから。
その頃、ちょうどいいタイミングでライブチャットという新しい形の風俗業が世間から注目されました。
これは当時最年少で芥川賞を受賞し話題になった綿矢りささんの小説「インストール」にも描かれていますが、パソコンのウェブカメラで男性と接続し、女の子と会話を楽しむ、というもの。
男性と接触する必要がないので、風俗経験のない女性でも働きやすいのが特徴です。
男性と接触しないのに風俗って、どういうことなんでしょう!? そして、どれだけ稼げるのか!?
詳しくは、<次回>で♪
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