初めての出張ホスト体験<その4>
例の出張ホストをリピート購入!!
当時この模様を男性エロ月刊誌の連載にも執筆し、それなりの反響を得た。本当の事しか書かないと定評が有る私が、それなりのよい感想のネタを書くと、それなりに箔が付いたのだ、当時の風俗業界は……。
そして、何ヵ月後の話か忘れたが、リピートでお願いすることに決めてから、自分なりに頭を捻って、ふたりでよい時間を過ごすためのプランを考える。
その日はモノトーンの水玉のホルダーネックのワンピースを着て、彼のリクエストに答えて、日本酒や焼酎の種類の豊富なへぎそば屋さんで食事をしようと考えていた。その後は、ちょっと思いきった行動だが、我が家へお招きして、ジンでもウォッカでも好きなものを飲んで貰って、一緒に長い夜を過ごせればと考えている次第だった。渋谷某所で待ち合わせし、蕎麦屋で再会の乾杯をすると、彼の物言いは少々大袈裟で、
「また呼んで貰えて光栄で、これは運命の出会いに等しい。君のように女性で若くして多職業で、しかもライターとは尊敬できるし羨ましい」ってさ。
当時の出張ホストは、作家の一条さんの影響か、ライターに成りたがる人種が多く、女風俗ライターの私に過敏に反応する輩が少なくなかった。私以外に取材を申し込んで、体験取材を書いた漫画家さんの悪口を言い出して「えっ?」って思った私。
この時彼は、焼酎ロックか日本酒を3杯位飲んでいた。この時点で異変に気付けば、次のステージ悲喜劇は起こらなかったのに……。店でもしくは我が家でお酒を飲みながら、
「俺、男優のH本さんとは本当に仲良くてさー」
現役AV男優で、ベテラン男優と仲が良い自慢をしてくる人間には初めて出会った。
だんだん酒が進み、ボンベイサファイヤのロックをダブルで3杯以上確実に飲んだ時点で、酒癖が悪い人だということに気づいた。
あーぅっ!
男性で俺様モードになる人の特徴としては、「俺は偉いんだ、凄いんだ」的な自慢と「俺は○○と知り合いなんだー」という周辺人脈の自慢がよく見受けられる。正に、そういう人で自分の人脈ひけらかしがしつこかった。
「君は今後、僕の仕事のパートナーにもなる人だから、マブダチのカメラマンを紹介するよ」
と、勝手に携帯電話でコンタクトを取り、電話を替わってくるのだ、うぜー。突然電話替わられて困惑する私だが、
「紹介に預かりましたMです。何だかよく判りませんが一度お会いしましょう。何か仕事の縁に結び付くかもしれません」
妙な流れでその場で会う約束を取り付けてしまった。
おかしーよー。私、お金払って出張サービスを購買しているお客なのにー。
本題に入ろうと、彼に屋上に行って軽い野外プレイがしたい(気分の良いアオカンプレイができたらいいなあって思って管理人さんから特別に屋上の鍵を借りていた)と伝え、屋上に一緒に上がったが……。まあ、言うことを聞かないのだ!
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