現役風俗嬢作家、筆を握り、ペニスを握り…第14回
「普通の女の子」に戻って意識し出した、周りとの「壁」
風俗チャットでバイトしつつも地道に勉強し、大学合格を決めたあたし。
決して大学への道は楽ではなかったのですが、すぐに大学という場所に居心地の悪さを覚えます。
どうも、あたしは学校という場所が根本的に苦手なようです。
10代の頃って、大人からすると本当に些細なことで、ものすごい人を嫌いになったり、陰口言ったりしますよね。
あの頃の人間関係って、非常に微妙なバランスで成り立ってたと思う。危険な時代でした。
そういった環境で空気を読んだり他人の反応を窺ったりするのが苦手なのは、一人っ子ということで思春期以前から周りと一歩引いて付き合ってきたせいなのかな。
加えて、家出、ホテトル、チャトレと、アンダーグラウンドな世界を経験しまくっていたあたしは、「普通」の子たちとの間に越えられない壁を意識するようになりました。
「風俗で働くなんて信じられない、そんなことするなんて勿体無い」と口を揃えて言う普通の子たち。
「普通のことをして、普通に働いて、普通に結婚して、普通に幸せになる……て、それのどこがおもろいねん!!」って価値観のあたしには、その「勿体無い」が理解できなかった。
そんな感じで周囲に上手く馴染めず、別に目標もなく入った大学ですから勉強にも打ち込めず、加えて、受験を頑張っただけに燃え尽き症候群のようになっていたあたしは、チャトレのバイトにのめり込んでいました。
もう勉強の方手間仕事ではないので集中できるし、この頃は月々、10万は稼いでたんじゃないでしょうか。
稼いだお金は、全部お洋服!
家出中に発症した買い物依存症が、ハイ再発!!(笑)
10代からかなり情緒不安定でしたが、この頃からいよいよ本格的にメンヘラへの一途をたどっていきます。
晴れて18才以上!! 堂々と風俗で働けるので、選んだのはピンサロ
さて、こうなると俄然、チャトレよりも稼げる仕事に興味が湧いてくるというもの。
この頃、既にハタチになっていましたし、受験も終わりましたから、今こそ念願の「風俗に戻ってやる」目標を叶える時でした。
選んだ業種はピンサロ。そう、JESSIEで連載した「風俗嬢の恋」は、この時の経験が元になっています。
ピンサロとはどういう業種かというと……小説にも書きましたので、ここでは簡単に。
ピンサロは、2010年代の今となっては少数派の店舗型風俗。
昔から、風俗の「入口」となりやすい業種であることも特徴です。
というのは、ピンサロは高収入求人誌・サイトで女の子の募集をかける場合もありますが、街頭でティッシュを配って集めるケースが非常に多い!!
よく、繁華街や駅前で配っている、キャバクラの募集チラシが入ったティッシュ。
「脱がない舐めない触らせない」だの「1日3万5000円以上」だのムシのいいことばかり書いてありますが、いざ面接へ行くとなんだかんだと理由をつけ、キャバクラではなくピンサロを勧めてくるのです。
ちなみに、同じパターンでセクキャバ(おっパブ)も募集しているようなので注意!!
セクキャバというのは「お触り可能なキャバ」で、キスと胸はタッチOK、中には下まで触らせているお店も多いです。キャバと謳っていても、実態は風俗と大差ありません。
事情あって夜のお仕事を始める場合は、募集広告やスカウトマンの甘い言葉に騙されず、そのお店の実態をよく確認してからにしていただきたいなと思います。
いい感じに話がずれましたね(笑)。
<次回>もピンサロのお話です〜! お楽しみに。
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