飛田新地に潜入取材! 遊郭で1日女郎やってみました!!<後編>
ちょんの間の女の値段は15,000円、手取りは8,000円
1日女郎として、店先に座った私。後は、ライターさんを待つばかり。
ただ、前に体験取材の流れで記載した《客として中に入る》部分が、なかなか難しかった。ちょんの間って何人も女の子を抱えているから、ピンクのネオンに包まれた玄関先に正座出来るのは、わずか3分ほど。これを交替でグルグル回す。このタイミングが合わないと私とは会えないのだ。
後から聞いたら、何度も何度も玄関前を行ったり来たりして、やっと私が座るタイミングに出くわせたとの事。
ライターさんが街を徘徊してる最中、私は一般のお客様を2人引いて、普通に仕事に勤しんだ。
確か30分で15,000円くらいだったかな? で、手取りが8,000円。
30分、アッと言う間だったよね。飲み物準備してマ◯コ洗浄して、部屋に戻り、準備してりゃ10分は経っちゃうもん。よっぽどチ◯コに自信が無いと無理だよね。ほんと前戯も何も無く、脱いでハイ挿入〜みたいなもん。
あ、そうそう! マ◯コ洗浄の時に、マ◯コの奥にローションを仕込んでおくのは必須なんだって。
薄い壁を隔てて喘ぎ声が聞こえてくるなか極秘の写真撮影スタート
こうして2人の客を引いて、3番目のお客様が潜入ライター。
お金を払って中に入ってしまえば、後は2人きり。ライターさんは両隣りから聞こえて来るアンアンと言う喘ぎ声の中、必死で写真を撮りまくり帰って行った。
この時点で外はすっかり夜。
私も任務遂行出来たので、「そろそろあがっても良いですか?」と聞く。
「いいけど、今晩から寝泊まりはどうするんだい?」と寮にしているワンルームマンションを勧められる。どうやら月5,000円で貸してくれるそう。
でも、私は、とりあえず、ここから脱出しなくちゃいけないので、「今日は駅前のホテルを取ってあるので明日から御世話になります」と言うと、お母さん的存在の女性は「何でも相談するんだよ」と笑顔で今日のお給料である24,000円を、裸のままで手渡ししてくれた。
「明日、待ってるからね……」と。
この言葉とお母さん的存在の女性の優しい笑顔と目は、今でも忘れていない。
だってね、私はこの置屋に来た時点で既にお母さん的存在の女性の気持ちを裏切ってるんだよ。身元も聞かれず、本名なのかも分からない小娘を受け入れてくれて、先の心配までしてくれた。
今までにも、こんな風に1日だけ働いて取っ払いでお金を貰って、次の日はバックレちゃう子なんて一杯居たんだろうけど。それでも、もしかしたら心の中で「この子は明日来てくれる」と期待していたかも知れない。そう思うと、何ともやるせない気持ちになっちゃう。
業界入りしては、すぐに消えていく、裸稼業の女たちのなかで……
私は初代のママ(初代・葵マリー=日本にSM文化を普及させた絶大な影響力を持つ女王様)に業界の掟的な事を学び、育てられてきた。だからこそ、ママの立場の気持ちもよーく分かってるつもり。やっぱさ、どんな子でも次の日に来て欲しいよね。当たり前だよね。
それを、私は最初っから裏切る事をした。今、振り返ると本当に心が痛い。
どうしてるんだろうな。あのお母さん的存在の女性。
まだ、あそこに居るのかな? 会いに行きたいけど、行ける訳ないよね。
あれから何年経ったんだろう。
私も月日を経て、色んな経験をし、気が付けば、あのお母さん的存在の女性の様に、女の子に「明日、待ってるからね」と言う立場になった。
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