トングは誰にも渡さぬ!サラダの取り分けに命を賭ける「トング女」とは
他人の取り分けは認めないトング女
学生時代の友人から合コンに誘われた、Kさん(31歳)。しばらく会っていない友人だけど別にいいか、と軽い気持ちで承諾したのですが、実はこの友人こそ、世にも奇妙なトング女だったのです。
合コン当日。男女8人が集まる個室に運ばれてきたのは、2皿のサラダ。奇しくも、そのサラダはKさんとトング女の前にそれぞれ並べられたのです。
そして、自然とKさんがサラダの取り分けを始めた瞬間をトング女は見逃しませんでした。
「Kちゃんありがとう~。いつも取り分けとかしないのに手伝わせてごめんね!」
そう笑顔で言い放ったトング女を見て、Kさんは心の中でこう叫びました。
「いや、会うの3年ぶりくらいなんだけど・・・。」
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自虐独女を谷底に突き落とすトング女
飲み会の場で、つい自虐ネタに走ってしまうアラサー独女も少なくないでしょう。何を隠そう、筆者もそのひとりです。でも、そんな自虐独女たちこそ、トング女の標的になりやすいのです。
その日も、Yさん(28歳)はお得意の自虐ネタで飲み会の場を盛り上げていました。そして、サラダが運ばれてきたとき、美人同期と噂されるトング女が動き出したのです。
「私がサラダ取り分けますね!Yさんに任せたら、せっかくの盛り付けが崩れちゃいそうだもん(笑)」
一瞬、素の表情に戻ったYさん。しかし、これぞ自虐独女の悲しい性。「そうなの、私料理どころかサラダの取り分けすらできないからね。あはは・・・」と自然に自虐ネタが口からこぼれていたそうです。
なんでも女子力につなげるトング女
最後にご紹介するのは、筆者本人が出会ったトング女のお話。
当時、周りの友人からトング女の噂を聞きすぎて、軽度のサラダ恐怖症に陥っていた筆者。おそらく、結婚式のブーケトスとサラダが運ばれてきたときに気配を消す早さは、独女の中でもトップレベルだと思います。
そんな筆者に目をつけたのが、友人の友人というよくわからない関係であるトング女。彼女は、ほぼ初対面の筆者に対し、こう言ってきたのです。
「私はサラダの取り分けで女子力アピールする女なんかじゃないアピールでしょ?」
もう、すべてが面倒くさくなりました。女子力って何?アピールのアピールって何語?誰だよ、サラダなんか頼んだやつ。
今すぐ家に帰って、ペットをモフモフしながらひとりで飲み直したい。そう思い、空気のようにその場を過ごした2時間でした。
決して、すべてのトング女が恐ろしいというわけではありません。むしろ、率先してサラダを取り分けてくれるのですから、その場にいる人やお店の店員さんにとってもありがたい存在のはず。
ただ、その取り分けに周りを巻き込まないでほしい。トングは渡すから、そっと静かに取り分けてほしい。これこそ、世の独女の願いなのかもしれませんね。
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