【連載小説】Rizu〜風俗嬢の恋〜<第10話>
<第10話>
「ただある時お金を渡されて、くれるのならもらいますって受け取ったら、それが普通になったっていうか……」
長野の田舎に生まれ、母子家庭で父親を知らずに育ったあたしの初体験は、小学五年生。
相手は十八歳も年上の担任の先生だった。
「理寿のことが好きだよ」って言われて、大人が子どもを好きになることがあるんだなって、すごく驚いた。大人は大人同士で、子どもは子ども同士で、好きになるものだと思ってたから。
「理寿が好きだよ。理寿のことを好きって気持ちがここに込められてこんなに膨らむんだ」
ズボンとトランクスを脱いで下半身裸になって、先生は小学五年生の小さな手をペニスへ導いていった。
嫌とは思わなかった。怖くもなかった。
ただ、言う通りにすれば先生はとても喜んで褒めてくれて、あたしを「大好き」って言ってくれた。
それが嬉しかったから、すべてに従った。
今以上にぺたんこの胸を触られるのも、口でペニスをぱっくりくわえ込むのも、毛も生えてないあそこを舐められるのも……。
放課後の教室で、体育館倉庫で、先生のアパートで、数え切れないほどそういうことをした。
アパートでする時は、終わった後、よくご飯を食べさせてもらった。卵を落としたチキンラーメンとか冷えたご飯とあり合わせの材料を刻んで炒め合わせたチャーハンとか、そういうものばっかりだったけれど、大人の男の人と同じテーブルでご飯を食べること自体が、楽しかった。
半年ほど続いたそういう「付き合い」は、ある日突然終わりを告げた。
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