ブーティー・ギャング・ストリッパーズ<第32話>
<第32話>
伊藤の隣に座っている柊太郎には、柾が触れている伊藤のその部分がどんなふうになっているのかよくわかった。
ひどく窮屈なのではないかと思うほど膨らんでいる。パンツが細身なこともあって、その膨らみはいやに目立っていた。
「あ、ちょ……そこは……こんなところでは……」
伊藤は訴えるが、柾は手を止めない。パンツの上からではあるが、その形や硬さを確かめるように撫でる。
「いつもはそんなこと、言わないじゃないですか」
「……だって今日は……しゅ、柊太郎くんも……いるし……っ……」
伊藤はもともと敏感なのか、それとも柊太郎がいるせいで余計興奮しているのか、布ごしに触られているだけだというのに声を大げさなほど震わせ、体をわななかせている。
「柊太郎がいるから……今日は一段とエロい体になってるんですね。見られて興奮してるんだ」
「ち、違……っ」
耳たぶを優しく噛んだり舐めたりしながら、柾は囁く。耳から言葉という痺れ薬を流し込んでいるようだ。
これで直に触れられたりしたら、伊藤はどうなるのだろう。
柊太郎が疑問を覚えたと同時に、柾はそれを実行しようとした。
伊藤の腰のベルトをはずし、パンツのファスナーを下ろす。わざとゆっくりやっていると、伊藤が懇願するような視線を柾に流してくる。
二人に会話はない。しかし伊藤が何を言いたいのか、柊太郎にはわかる。
焦らさないで。
それでも柾はあくまでも自分のペースを保ったままだ。伊藤の哀願程度では、柾はたじろがない。
ファスナーをすべて下ろすと、柾はまずトランクスの上から触れた。まだ直接は触らない。それでも厚い布地が一枚なくなると感度はだいぶ上がるようで、伊藤は亀頭のあたりをなぞられると「あっ」と喘いで体をのけぞらせた。
伊藤のその部分はすでに透明な淫液をとめどなく滴らせ、トランクスにそれを染みませているだろう。照明のせいでよくわからないが、そうに違いないと柊太郎は確信する。
こんな「生殺し」みたいなことをやられてしまっては……俺だったら、そうなる。
誰かの目の前で体を徐々にほぐされて、淫乱であることを示されるように痴態を露わにさせられたら。
……いつしか柊太郎は、伊藤と自分自身とを重ね合わせていた。
みずからのその部分も硬くなっていくのがわかる。
そんな場合ではないとわかっているのに、体が勝手に反応する。少し緩めのパンツを履いていたことが幸いした。それでも少し前のめりになる。
目は舞台の、てまりのダンスから離さない。しかし意識は完全に伊藤のほうに注いでいた。
指がまず一本だけ、トランクスの隙間から忍び込む。
伊藤の肉体は、それをどれほど待ち焦がれていただろう。柊太郎の下半身も、じんと熱くなる。
柾の指は最初に伊藤の睾丸に触れた。強さと優しさで、交互に伊藤を翻弄する。睾丸であっても、十分な興奮状態の伊藤には相当な刺激になっているはずだ。
指は続いてペニスの根もとをなぞった。円周をはかるように、じっくりと何周もする。その手つきが妙になめらかなのは、伊藤の淫液がすでにそこまで流れ落ちて、滑りがよくなっているせいかもしれない。
「……しゅ、柊太郎く……ん」
急に名前を呼ばれて、柊太郎は体ごと振り向いた。
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