Yumika〜風俗嬢の恋 vol.2〜<第3話>
<第3話>
夏のボーナスが出た直後の土曜日で、店は昼間っから大繁盛だ。
いつもはこの背の高さや、女らしくないサバサバした性格が災いして、そこそこしか客のつかないあたしでも、今日はフロアに出た途端、他の女の子たちと同様ボックス席と洗面所をひっきりなしに往復するはめになった。
若さをウリにしているうちの店は、在籍しているのがほとんど十八歳や十九歳の若い子ばっかりで、ロリコン趣味のお客さんが多いからそれっぽい子がモテる。例えば理寿とか。
休憩なしで三本、立て続けに仕事をした。
一本目は右側に軽く沿った根元に大きなホクロのついたおち○ちんで、二本目は口の中にすっぽりおさまる華奢なやつで包茎気味、三本目はいかにも遊び慣れてる感じの、皮がべろべろした真っ黒いおち○ちんだった。
この仕事をながーく続けてると、だんだんおち○ちんが車の部品かなんかに見えてくる。流れ作業式に、おち○ちんをしごいて咥えてイカせる単純作業。本来のセクシャルな意味はすっかりそぎ落とされて、もう何も感じない。
粘着質なオヤジの客にねちっこく触られるのも、時々やってくる常連さんの納豆とニンニクと生ゴミの混ざったような凄まじい口臭も、フェラの最中にチ○毛が口の中に入って喉の天井に貼りついて、なかなか取れない不快な思いをすることにも、どんどん平気になっていく。
鏡の中のあたしは日ごとに十九歳の女の子から立派な風俗嬢に近づいていって、それがちょっとむなしい。
別に、誰かに誇れるような立派な生き方がしたいって思ってるわけじゃないけど。
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