AV女優になった私の生い立ち、母との確執、そして心の傷…(3)

2014-11-11 16:00 配信 / 閲覧回数 : 4,317 / 提供 : 早乙女ありさ / タグ : AV女優 半生 性風俗


 

JESSIE

 

初めての家出

 

【前回】寒い冬の日、はじめての家出をした私…というところまで書きました。

 

家出と言っても…。

 

12歳なんで可愛いもんですよ。自宅の裏に大人がやっと1ひとり入れるくらいのスペースの空き地があったので、そこに隠れていました。

 

午後6時頃にそこへ出て行って、ドアに鍵が掛け、ひっそりと座っていました。しばらくすると、私と母が共通で仲の良い母娘が探す声が聞こえてきたりして、「あー、少しは心配してくれてるんだな…」と冷ややかに思い、そのまままた時を潰して…。

 

おなかも凄く空いてきたし、帰りたい。そんな気持ちもありました。けれども、子どもながらに意地もあったので、まだ帰れないなと空腹を耐えていました。

 

この時は、絶対に私は悪くないという気持ちだったんです。そして、この気持ちを母にわかってもらいたかった。

 

しかし、お腹が減るのは我慢出来ても、寒さには耐えられませんでした。

 

手足の指先がかじかんで、だんだん動かなくなってきちゃって…。「今、何時なんだろ~?」って、自宅兼事務所の時計を外からチラっと見に行ったんです。

 

そしたら、連絡を受けてやってきていた母の従兄弟であるおじさんが、ちょうど事務所にいて見つかってしまったのでした。

 

時刻は深夜1時でした。約7時間の可愛い初家出は、ここで終了しました。

 

父やおじさん、母の友達からも、「たかがアイドルの雑誌を見るくらいで否定するのはおかしい」と散々言われたようで、その後母からは謝られました。

 

今でも消せない母との確執…

 

それから、こんなこともありました。小学校を卒業する時に、仲良しメンバーでお別れ旅行をしようということになったんです。もちろん小6なので親同伴です。でも、やはりいつもよりも気持ちも高揚していたのでしょう。旅行から帰ってきた翌日、物凄く具合が悪くなってしまったんです。熱もあったので、「学校を休みたい」と言ったら、「みんなで旅行してるのに、あんたが休んだら体裁悪いでしょ! 無理やりでも行きなさい!」と案の定、叱られてしまいました。

 

そのため、なんとか頑張って学校の門まで行きました。ですが、辿り着いたところで嘔吐してしまったのです。ちょうど通りかかったクラスの子が、先生に言ってくれて、そのまま帰宅…ということに。そうしたら結局、旅行に出かけた8人のメンバーは全員体調崩して学校を休んでいたという!!

 

帰宅してみたら、「最初から休めば良かったわね」と言い放つ母。

 

ここまで書いてきて、そして読んでみて思いました。私、母親のこと嫌いです。大嫌いです、今でもね。

 

「産んでもらったことに感謝しなさい」とか一般的に言うけれども、感謝ってしなきゃいけないことなのかな?

 

だって、小さい頃から「あんたなんて産まなきゃ良かった!」って何度も言われてきたんです。言い返せるようになった中学生になった頃からは「産んでなんて誰が頼んだ? 堕ろせば良かったじゃん」と何度答えてきたことか。

 

大人になった今でも、産んでもらったことへの感謝もないかな。子どもたちの存在は、私が生まれてこなければなかったものだけど、そもそも私がいなければその存在さえも考えないわけだし…。

 

だから、ママ友や友達同士の間で「親になって初めて親のありがた味がわかった」とか「親孝行しないとね」とかいう会話になったときは、同調出来ないし、その会話に入りたくもない。

 

非情な娘だなと思いますか? そう思われても全然構わないです。

 

でもね、今でもね、母親に追いかけられたり、首絞められたりする夢をよく見るんですよ。

 

この呪縛から解き放たれる時って来るのかな…?

 

 

 




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