性欲の科学〜浮気男と腐女子の謎〜
男性の性衝動と種の保存
1960年代から始まったさまざまな研究結果は、男性はより多くの女性と手っ取り早くSEXしたいと考えているということを示しています。
・2年間で持ちたいセックスパートナーの数
男性 8人
女性 1人
・実際に2年間で持つセックスパートナーの数
男性 6人
女性 4人
・SEXまでに希望するデート回数
男性 8回
女性 12回
・マスターベーションをする割合
男性 94.6%
女性 84.6%
男性は自分の子孫を残すため、本能的に自分のタネをより広く蒔こうとし、より多くの女性と関係を持ちたがる、ということは一般に知られている通りです。(逆に言えば、そうした衝動が強いオスの子孫がたくさん残っているため、結果的に浮気をする男性が多いということです) 女性のほうは生物学的には、身体がひ弱な子供や計画外の妊娠を回避しようとします。
SEXまでのデート希望回数は、女性は男性の1.5倍です(男性8回、女性12回)。SEXまでにより長い時間をかけて、相手が優れたオスか見極めようとするわけです。このような性欲の性差は、異性愛者だけでなく同性愛者においても見られます。
・週に3回以上SEXする同性カップル(2年以上の安定した交際において)
ゲイカップル 66%
レズカップル 33%
やはり生物的にも男性の方が性欲が強いようです。ただし、女性は性欲がないというわけではありません。次の調査はむしろ逆の結果を示しています。
女性のほうが性的感受性が強い
2004年、クイーンズ大学で興味深い実験が行われました。異性愛者・同性愛者の男女に対して、様々なジャンルのポルノ映像を見せ、その性的興奮の高まりを調べるというものです(男性は勃起反応を、女性は膣血管の鬱血を観測)。
男性は自分の性的嗜好に合った映像に強く反応しました。たとえば、同性愛者の男性は、ゲイポルノや男性のマスターベーションに対して著しい反応を示し、異性愛のポルノや女性のマスターベーションへは反応しません。逆に、ストレートの男性は通常性交やレズのポルノ、女性のマスターベーションに強く反応し、ゲイポルノには反応しませんでした。
これに対し、女性は本人が同性愛者か否かに関わらず、ゲイ・レズ・異性愛のポルノと、男女両方のマスターベーション、すべてのポルノ映像に対して性的高まりが見られました。チンパンジーなど動物の交尾の映像にも男性より高い反応を示します。女性は自分の性的嗜好に関わらず様々なものに対してエロチシズムを感じるようです。BLを好む「腐女子」と呼ばれる女性は、この女性独特の複雑な性的感受性が強く現れているのかもしれません。
女性の肉体的は男性より広い性感帯を持っていますが、同時に精神的な性感帯にも広がりがあるようです。指向性の強い男性の性欲と、刺激を敏感に感受する女性の性欲。異なる2つの性質が作用しあって、いつの時代にも変わらない男と女のドラマが繰り返されているのです。
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