現役風俗嬢作家、筆を握り、ペニスを握り…第13回
男性と「会話」、実態は双方向オナニー!!
チャットレディとは「ライブチャット」で働く女性を差す言葉です。
ライブチャットには「ノンアダルト」と「アダルト」があり、ノンアダルトはインターネットキャバクラ、アダルトはインターネット風俗……と例えればわかりやすいでしょうか。
ライブチャットのサイトに登録した男性は、ホームページの待機画面一覧から、チャットレディを選びます。自宅やライブチャットの会社が貸してくれるお部屋からサイトにアクセスするチャットレディたちは、お客さんに向かって笑いかけ、手を振り、自分をアピール。
お客さんがアクセスすると「会話」がスタートし、会話が長くなればなるほど、チャットレディの懐にお金が入るというシステムです。
つまりお店がお客さんをつけてくれるわけではなく、自分でアピールしてお客さんを引き寄せないとお仕事にならないので、これはこれでなかなか厳しい業界!!
基本的に1分50円、60円などの歩合制で、お店はインターネット上にしか存在しませんから、お給料は振込です。
「ノンアダルト」は要はキャバクラですから、脱ぎ禁止。その代わり、会話で男性を引っ張っていくテクニックが求められます。
「アダルト」となると要は双方向オナニー!! いや当然、そんなこと本当はまったくしたくないのですが、「おっぱい見せて」「パンツ見せて」なんて男性の欲求に答えていると、自然とそうなります。男性も自分の画像を流すことができますから、お互いに見せ合いっこ。
こちらはそんなもの見せられても「うげー」って感じで、まったく嬉しくないのですがね(笑)。
チャトレの待機中に勉強する日々の末、見事大学合格!!
相変わらずコミュニケーション能力皆無、会話で男性を引っ張るなんて面倒くさいあたしでしたから、当然「アダルト」のライブチャットを選びました。
裸を晒すことにはまったく抵抗がありません。むしろ、加齢臭漂うおっさんとキスしたり、まったく気持ちよくないのに気持ちいいフリをするより、100倍楽だと思ってた。
ただし、オナニーはふりだけ、でしたけどね。
「指入れて」ってよく言われましたが、実際に入れなくても指を折り曲げて動かせば入れてるように見せれるし、そもそも法律で性器をモロに映しちゃいけないことになってますので、そのあたり、いくらでもごまかしが効くんです。
「脳みそに性欲しか詰まってないようなキモい男たちに『ねぇねぇ、見られてると興奮するでしょ〜?』なんて言われて感じてやるもんか」って思ってましたから。
ライブチャット好きの男性の夢を壊してしまうようで恐縮ですが、実際のチャトレの本音なんてそんなもの(笑)。
しかも、感じてる顔を作るのもダルイですから顔出しなし、実家でコソコソやってますので親が気になるからボイスもなし。
もちろん、顔出しあり&ボイスありのほうが稼げるのですが、それでもひと月に5万円程度は入ってきていました。
エンコーの収入に比べれば子どもの小遣いみたいなものですが、当時はひたすら受験生の生活でさほどお金を使うこともなく、欲しい服を買う程度であれば十分だったんです。
というわけで、10代最後の1年間は昼間は予備校に通い、帰宅してからもパソコンの前でひたすら勉強。お客さんが来たら「こいつキモッ。早く終わんねぇかなー」とあくびを噛み殺しながらおっぱいを揉み濡れないあそこをかき回し(てるフリをし)、お客さんが去ればまた勉強、という日々が続きました。
……て、そんないい加減な勉強で大学受かるのか!? とお思いでしょう。
受かるんですこれが。
無事大検取得→大学合格し、2005年春、無事入学が決定しました!!
<次回>はJESSIEで連載した「風俗嬢の恋」を書くもとになった、ピンサロでの経験について触れたいと思います。
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