複数のパートナーと同時に恋愛できますか?「ポリアモリー入門」<前編>
2人の男を同時に好きになってしまったら……!?
「俺とコイツ……お前はどっちを選ぶんだよ!」
あなたはこんな少女漫画の主人公のような選択を、2人の、もしくはそれ以上の人から迫られたことがあるだろうか。私はある。(別に自慢話がしたいわけではない。当時はそれなりに修羅場だったし、ちっともロマンチックじゃなかったのだから)
「2人とも大好きなのに、選ぶなんてできない!」と涙ながらに葛藤する少女漫画の主人公ではないが、当時23歳だった私も
「え、ってゆうかさ、2人とも好きだから2人とも選びたいんだけど、やっぱダメ?w」
と、私なりにイロイロ葛藤していたのである。
思えばあの頃が私の「ポリアモリー」への目覚めだったのかもしれない。
ところで「ポリアモリー」とはなんぞや!?
ポリアモリーとは、ラテン語の「ポリ」(複数の)「アモリー」(愛)から成る造語で、1990年にアメリカで初めて使われたとされている。つまり、一人以上のパートナーと同時に恋愛することだ。私たちの社会では、通常は一人の人と恋愛し、その人と別れてからまた新しい人と恋愛する「連続モノガミー」を実践する事が一般的とされている。
複数の恋人と同時に付き合うことは「浮気」「不倫」「ヤリチン・ヤリマン」など、不道徳で不貞な印象が強いが、自分のパートナーから隠さず、むしろパートナーから祝福を受けて複数の人間と恋愛を楽しむ「ポリアモリスト」はアメリカ人の5%ほどでは、という統計も出されていて、ポリアモリスト・カップルの生活をフォローするTV番組シリーズまであるほどだ。
好きな人が2人いちゃ、いけないの?
私の場合、2年間付き合っていた当時の彼氏とは幸せだったにも関わらず、ある日突然現れた人物によって心の歯車が狂い出したのがきっかけだった。
「彼氏とは何の不満もないし、絶対別れたくないけど、この人の事も好きで好きでどうしようもない!」と駄々をこねて周囲に呆れられながらも、「なんで好きな人が2人いちゃいけないんだ」という納得できない不満は募るばかりだった。
そんな頃に出会った言葉が「ポリアモリー」。まさに自分が求めているのはこれだ、と悟ると同時に、「こんな恋愛感情があってもいいんだ」、と安堵したのを覚えている。が、それを理解してくれるパートナーにはそう簡単に巡り会えるものではない。
でも、この先自分がどんなに狂おしく愛する人が現れたとしても、死ぬまで一生その人とだけ愛し合ってその人とだけしかセックスできない、というのを自分が承諾できるのだろうか、と考えると本当に自信がないのだ。
そして自分や相手を偽りながら恋愛関係を続けるのは私の中では絶対的なNG行為なのだ。
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