デリケートゾーンの異変を感じたら要チェック! 性感染症マニュアル
性器クラミジア感染症
日本や欧米諸国で最も多い性感染症といえば「性器クラミジア感染症」、一般に言う「クラミジア」です。
日本では、報告されているだけでも毎年約2万5千人もの人が新たにクラミジアと診断されていますが、実際のクラミジア人口は100万人を超えているとも言われています。
感染者数の多い理由の1つに、男女供にほとんどの場合が無症状であることが挙げられます。
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感染ルート
・セックス(精液、膣の分泌液で感染)
・オーラルセックス(性器から喉、喉から性器への感染)
・アナルセックス(粘膜同士の接触で感染)
・母子感染(クラミジアに感染した女性の出産により新生児が感染し、肺炎や結膜炎などを起こすことも)
症状
上で述べたように、クラミジアには自覚症状がほとんどありません。
特に女性の場合は感染しても気づかない場合が多いのが特徴ですが、症状が出るとすれば以下のようなものが一般的です。
女性
・下腹部の痛みや性交痛
・不正出血
・トイレが近くなる(頻尿)
・黄色っぽく、匂いの強いおりもの
男性
・排尿時の痛みや痒み、焼けるような熱さ
・ペニス(尿道)からの膿み
・頻尿
・睾丸の腫れ
ほかにも、喉に感染すれば喉の痛みや腫れ、肛門に感染すれば肛門周辺の痒みや腫れ、出血や下痢などを引き起こします。
クラミジアは、医師の指示通り抗生剤を服用するなど、適切な治療を受ければ比較的に簡単に治癒できます。
ただし、症状が出ないため気づかずにいたり放っておけば病気が悪化するだけでなく、HIVへの感染率が5倍以上になるなど、後々後悔することにもなりかねません。
特に女性の場合は放っておくと子宮外妊娠や不妊の原因にもなるので、自覚症状がなくても婦人科で定期的に検査することが大切です。
淋菌感染症
クラミジアに次いで日本でポピュラー(?)な性病といえば「淋感染症」、淋病です。
毎年男女供に約1万人が、新たに淋病と診断されています。感染ルートや症状、治療法もほとんどクラミジアと同じなので、上記を参考にして下さい。
性器ヘルペス感染症
10代や20代の若者に多い、俗にいう「ヘルペス」。
その特徴は、1度ヘルペスにかかってしまうと症状が治まることはあっても完治することがないということです。
潜伏期間と再発を繰り返す性感染症です。
症状
・男女ともに、性器やお尻まわりに水ぶくれや赤いブツブツが現れる
・水ぶくれがつぶれ、肌がただれる
・性器のひりひり感、むずがゆさ
・排尿時の痛み
・初感染時は高熱が出ることもあり
・再発の場合は初感染時よりも通常軽い症状
性器カンジタ症
包茎の男性以外、ほとんど女性の病気と言っても過言ではないのが「性器カンジタ症」、カンジタです。
性器周辺に常在している真菌、つまりカビの感染によって起こるので、SEXの有無に関わらず発症します。
感染および発症要因
・セックスによる感染
・免疫力の低下
・ストレス
・ピルの服用
・抗生物質の服用
・月経前や妊娠中
・下着やナプキンによる性器の蒸れ
症状
・性器の痒み、熱さ、痛み
・性交痛や排尿痛
・おりものの増量
・おりものがカッテージチーズ、ヨーグルト、酒粕のような状態で、匂いそのものはあまりない
・男性の場合も亀頭から酒粕のようなカスが出る
これらの一般的な性感染症のほかに、梅毒、トリコモナス、毛じらみなどなど、20種類近い性感染症が存在します。加えて、HIV感染や肝炎もコンドームを使わないSEXで感染する病気の代表です。
予防するには、SEXはもちろんオーラルSEX時もコンドームをつけることが最善です。
また、再三述べたように、性感染症の多くは自覚症状がないまま進行と感染が広まる病気です。
早期発見と感染拡大を防ぐためにも、婦人科で定期的にチェックしましょう。
「病院に行くのは恥ずかしいし時間もない」という人は、自分でできる「性病検査キット」をおすすめします。
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