宇宙でSEXはできるのか? 人類最大のナゾと神秘に迫る
ピストン運動ができない?
さて、宇宙でSEXができるかどうかという以前に、無重力状態とはどんな状態か? について知る必要があります。
「無重力状態=けん引力なし」という状態、ある方向に力が加わると、よほど障害物でもない限り延々とその方向へ移動し続けることになります。例えば軽く腰をひねった場合は、体はグルグルと回転し続けてしまうとか。
ではそんな空間でSEXのピストン運動をしようとするとどうなるでしょう?
マサチューセッツ大学の生物学者であるAthena Andreadis氏によると、「男女の体がくっついたり離れたりして、互いに壁にぶつかり続けることになる」とのことです。
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無重力状態でもSEXができるスーツ?
やっぱり宇宙でSEXなんて無理? いやいや、諦めるのはまだ早いです。そんな不自由な状態下でのセックスを可能とする「宇宙スーツ」なるものがすでに開発されているのです。
その名も『2Suit』。胸~足元まで前面が開き、男女が向き合った状態のままマジックテープ状のもので体を固定させるというものです。
開発者であるヴァナ・ボンタさん(ハリウッド女優兼科学作家)は実際に疑似無重力下でこのスーツを着用し、パートナーと体を密着させられるかの実験をしたとのこと。実験の結果は「ほとんど問題ない」と話しています。
また、『2Suit』以外にもじゃばら状の筒の中に入って性行為ができるという宇宙SEX用プロダクトも、プロトタイプではありますがサムエル・コニグリオ氏(デザイナー)によって考案されています。
医学的な問題は?
体を固定させるための「支え」になるものがあれば、宇宙空間での性行為自体は可能ということはわかりました。
しかし、無重力状態での精子の動きや胎児の発育、宇宙放射線による遺伝子の破壊など、性行為の後にできる「生命」については現在のところさまざまな懸念があります。
これまでの実験や研究では、メダカやカエルは宇宙空間で繁殖することができました。しかし、ネズミを繁殖させようとした実験では、17匹中13匹の胎児に骨の未発達が見られたとのこと。
重力の影響を強く受ける哺乳類は、無重力状態ではなかなかうまく繁殖できないみたいです。
いかがでしたか?
宇宙空間でのSEX、行為そのものはなんとかできそうではあるものの、新しい生命を育むという点では、まだまだ未知な部分が多く今後も研究が必要なようです。
でも、宇宙飛行士以外でも宇宙に行ける可能性が膨らんできた昨今、避妊することを前提として「行為」だけでもいつか試してみたいかも?
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