ギリシア神話、実はドロドロ愛憎劇!? 神々の激しすぎるご乱心
すごすぎる!ギリシア神話の性描写
神話の神髄――そういった意味ではギリシア神話は実に読み応えがあるといえるかもしれません。
ギリシア神話は人間(神)同士の愛憎が渦巻きまくり、タブーを犯しまくりで「こんなことをしていいのか」と読み手を不安にさせるほどです。
とくに性描写に関してはとにかくアブノーマルで、強姦、乱交、近親相姦、獣姦、同性愛、何でも来い! な状態。そしてやたらと略奪します。
日本神話などに見られる性描写はどこかおおらかなところがありますが、ギリシア神話にはそんなもの皆無。なんとなく性そのものの捉え方に歪みを感じずにはいられません。以下、その内容を一部紹介しましょう。
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強い男は何をしても許される! ご乱心「ゼウス」
ギリシア神話の最高神としておなじみのゼウス。あらゆるものを支配する男は下半身も思いのままです。正妻ヘラだけでは飽き足らず、娘、姉妹、人間の女、ニンフなどあらゆる女性(メス)にも手を出しまくりです。こんな神様、嫌。
ちなみにヘラは浮気を繰り返す夫にたびたびブチ切れ、浮気相手の子どもにも容赦なく攻撃しています。
牛でハアハアしてしまう王妃「パーシパエー」
諸事情により牡牛にしか欲情できないという呪いをかけられてしまった王妃パーシパエー。四六時中、牡牛の巨大な男根を想像しては興奮し、牡牛とSEXする方法を思案します。
はりぼての牝牛に自ら入って牡牛を誘い込む、という何ともマヌケな方法でなんとか自分の思いを遂げられましたが、ここで妊娠してしまうところがまたすごい。
生まれた子どもはご存じ、牛頭人身「ミノタウロス」ですね。
好きな男のためなら何だってする「メディア」
男性に溺れやすいお姫様、メディア。彼女は好きな男と一緒に自国から逃げている際、追いかけてきた弟を殺します。殺しかたもナイフで一刺し、なんてものではなく「八つ裂き」。しかもバラバラになった体を海にまきます。
そうまでして愛した男が浮気してしまうと、今度は浮気相手の女性を燃やします。ついでに女の宮殿も燃やします。ここまでする?と突っ込みたくなりますが、ギリシア神話内ではわりとよくある話のようです。
ドロドロしてしまうのには訳がある
ここで紹介したエピソードはほんの一部にすぎず、まだまだすごい話はたくさんあります。残念ながら多すぎて紹介しきれません。
しかし、なぜギリシア神話はここまでドロドロしているのでしょう? そこには、ギリシア国の歴史やそこに住んでいた人々の出自などが関わっているようです。
かつて山賊海賊によって侵略支配されたギリシア人。壮絶な略奪や侵略から生き延びていくには、ある程度やりたい放題に見える行為も正当化せざるを得なかったとか。
そしてこの観念を基にして作られたものがギリシア神話らしいのです。
しかしこのやりたい放題の社会秩序が影響してか、のちに「禁欲」を良しとする宗教(キリスト教)が発生することになります。やはり歴史は繋がっているのですね。
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