フェイク・ラブ 〜Aimi〜<第5話>
【連載小説】フェイク・ラブ 〜Aimi〜<第5話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第4話~』
デリヘルのドライバーにも本当にいろいろいる。
富永さんはというと、いつだってぼーっとしていて、
でも、たぶんほんとはただぼーっとしてるんじゃなくて、
あの眠そうな目の奥では、あれやこれや考えていそう。
「るいさん、これ、よかったら」
その冨永さんが、車が赤信号で停まった途端、250ミリの緑茶のペットボトルを差し出してきた。
ほんとはそんなに悪い人じゃないんだろう。
もっとも、こんな店で働いてるのは男でも女でも、まともな社会じゃ生きていけないダメ人間中のダメ人間に決まってるから、必要以上に仲良くしようとは思わないけれど。
人気記事
JESSIEの最新NEWSはFacebookページが便利です。JESSIEのFacebookページでは、最新記事やイベントのお知らせなど、JESSIEをもっと楽しめる情報を毎日配信しています。