フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜<第3話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜<第1話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第2話~』
目の前にいるこの木崎も女の典型だ。
首と顔の色がちぐはぐの下手な化粧や安っぽい香水で飾ってるけど、
ひいおじいちゃん辺りが魚類だったんじゃないかと思わせるようなブスで、年齢はたぶん34歳〜35歳くらい。
「ちょっと、あなた人の話聞いてるの?」
ただでさえとがってた声がより一層きつくなったのではっと顔を上げると、
四角いメタルヌレームの奥の目が血走っていた。まずい。
「まったく信じられないわ、人と話してる時にぼうっとするなんて。
寝坊したんだから睡眠時間は十分でしょうに、それでも眠くなるぐらい私と話してるのが苦痛?」
「すいません」
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