フェイク・ラブ 第四章〜Iori〜<第32話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第四章〜Iori〜<第32話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第31話~』
佳輝くんはあたしがシングルマザーであることも、10代の頃に鉄パイプ振り回したり、
クスリをやったりしていたことも、
何を聞いても「へぇー」と目を見開くだけで引かない、奇特な人だ。
「……ほんと、母親だよな。伊織ちゃんって」
笑顔であたしのすべてをあっさり肯定してくれる佳輝くんが嬉しくて、
それと同じくらい心の片隅でとある不安が膨らむ。
あたしはまだ、風俗で働いていることを佳輝くんに言えていない。
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