フェイク・ラブ 最終章〜Rin〜<第７話>

 

【連載小説】フェイク・ラブ 第四章〜Rin〜＜第７話＞
※連載小説は毎日20時配信です。
　
＜第６話＞
エレベーターを降り外に出れば、そこは黒服とサラリーマンたちが行きかう風俗街。
もう3時を過ぎているけれど、金曜日の夜だから人通りが多い。
有名な風俗用ホテルから出てきたあたしに突き刺さる、サラリーマン集団の露骨な視線がうざい。
冨永さんのワゴンは、道の端に停められていて、
まだあたしをじろじろ見ているサラリーマンたちを睨みつけながら冨永さんが出てくる。

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