フェイク・ラブ 最終章〜Rin〜<第25話>
<第25回目>
悪いことは重なるもので、次に呼ばれた自宅マンションでは、店へのインコールが終わって電話を切るなり、どこに隠し持っていたのやらロープ片手に詰め寄られた。
反射的に抵抗したら、ばしりと頬を叩かれる。まったく容赦ない叩き方で、脳みそがぐらりと揺れ熱い痛みに思考が強制停止させられた。
「ちゃんと金払ったんだから好きにさせろ。風俗嬢のくせに、あれが嫌だ、これが嫌だ、ぐだぐだ言うんじゃねぇ」
そりゃ、玄関で挨拶した時から無愛想で横柄な人だなぁとは思ってたけど、まさかここまでとは。
うちをSM店か何かと勘違いしてるんじゃないのか? いやSM店だって、女の子の承諾も取らず恫喝していきなり殴るなんて、許しはしないだろう。こんなのプレイじゃない。ただの暴力だ。
乱暴に服を剥かれ(ニットについてたビジューが2個取れた。買ったばかりのお気に入りなのに、最悪)四つん這いにされて、ロープで手足を拘束された状態で、垢の臭いが漂う絶対に洗ってないであろうペニスで口を塞がれ、激しいイラマチオをされた。
咽るとこれぐらい我慢しろと往復ビンタを食らい、また挿入され、咽せてまた殴られるの繰り返し。
叩かれ過ぎて腫れた頬が2倍ぐらいの大きさになった。それが終わると、一本鞭でお尻に100叩きを食らう。皮膚が裂けて血が滲むのがわかって、あまりの痛みに気が遠くなる。
泣いたり、叫んだり、やめてと懇願する気力がすっかり失せた頃、垢臭いペニスが入ってきた。
本番店でないとはいえ本番を強要され、結局無理やり入れられてしまうなんてことはしょっちゅうだ。
だけど、こんなに人としての尊厳を踏みにじられたセックスはなかった。
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