ブーティー・ギャング・ストリッパーズ<第40話>
【連載小説】ブーティー・ギャング・ストリッパーズ<第40話>
※連載小説は毎日20時配信です。
<第39話から>
メンズストリップをしていることを知られるのは、恥ずかしかった。
踊ることに誇りを持っていて、練習にもバスケ以上に情熱を燃やしている。
だがその周辺を形づくるものに、どうしても引け目を感じてしまう。
あのときバスケ部をやめなければ、あいつらの側にいれば、こんな思いはせずに済んだ。
だけどもう引き返せない。
あの日、柾のポスターを偶然見かけた一瞬がなければ、今ごろは目的もなく何となくぼんやりと大学生活を送っていただろう。
人生は濃厚で意味のある一瞬があればそれだけで展開する。
結局、目的もなく西新宿のほうまで歩いただけで、柊太郎は開演前に店に戻った。
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