泡のように消えていく… 第一章〜Chii〜<第13話>
【連載小説】泡のように消えていく… 第一章〜Chii〜<第13話>
※連載小説は毎日20時配信です。
<第12話より>
休憩を挟んでその次は泡洗いの練習。
洗面器にたっぷりのボディソープとお湯を入れるとメレンゲのようにきめ細かな泡が立つ。
「ここでローションを少しだけ入れておくのがポイントなの。泡の持ちが良くなるから」
感心しながら見ていると、お客さん役になったわたしの体に沙和さんの手が伸びる。
背筋がぞわぞわしそうなソフトタッチ、
さらにマシュマロみたいな胸を押し付けられて目まいがしそう。
風俗だって、ソープ嬢だって、
イメージしていたほど簡単な仕事じゃないってわたしにもわかってきた。
面接の最後で朝倉さんに言われたプロ、という言葉が耳奥でリフレインされる。
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