泡のように消えていく… 第一章〜Chii〜<第15話>

 

【連載小説】泡のように消えていく… 第一章〜Chii〜<第15話>
※連載小説は毎日20時配信です。
　
＜第14話より＞
さすがに、疲れた。
慢性的な運動不足だから明日はひどい筋肉痛が襲ってきそう。
お腹が減っているのに気付き、ハンバーガー屋さんに入る。
駅前広場を見下ろせる二階の窓際の席で食べる。
からっぽの胃に押し込めるように次から次へと頬張りながら、
ロータリーを行きかう車を見ていた。
平日の昼間で駅が混む時間帯じゃないのに、始終車が走る。
車を出入りするのは中年の男の人と若い女の子が圧倒的に多い。
きっとみんな、吉原に送り迎えしてもらうお客さんと風俗嬢だ。

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