泡のように消えていく… 第一章〜Chii〜<第34話>
【連載小説】泡のように消えていく… 第一章〜Chii〜<第34話>
※連載小説は毎日20時配信です。
<第33話より>
「知依、お客さんだ」
待機室のドアが開き、朝倉さんがひょっこり顔を覗かせて、例のごとくぶっきらぼうに言う。
わたしはあたふた立ち上がり、いってらっしゃーい、と3人の声に見送られる。
「今からつくお客さんは、成田さん。うちやグループ店の常連ですごく優しい、いい人だよ。
知依は今日が初めてだから、優しくしてくれってこっちから話してある」
とっくに覚悟を決めたはずだったのに、お客さんの元へと歩きながら、足が震える。
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