泡のように消えていく…第二章〜Urara〜<第4話>
【連載小説】泡のように消えていく…第二章〜Urara〜<第4話>
※連載小説は毎日20時配信です。
<第3話より>
「ねぇ。今3番の部屋使ってたの、あんた?」
雨音さんが海綿の入った袋片手に、こっちを睨みつけながら言う。
睨まれているのはわたしなのに、知依ちゃんの細い肩がびくっと上下した。
仕事には慣れても雨音さんにはいつまでも慣れない、この子は。
「うん、わたしだよー。なんでー?」
「あんたの声、でか過ぎなんだけど。あたし隣入ってたけど、
こっちはお話だけの人でさ。おかげで気まずいったらない」
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