泡のように消えていく…第三章～Amane～＜第８話＞

 

【連載小説】泡のように消えていく…第三章～Amane～＜第8話＞
※連載小説は毎日20時配信です。
　
＜第7話より＞
「颯太くん……。いなくなっちゃって」
「逃げられたんですか？」
そう言ったのは知依。この子、悪意はないんだろうけどなかなか容赦のないことを言う。
泣きじゃくるうららが力なく首を縦に振った。
「それで、お金、なくて。赤ちゃん、産まなきゃ、いけないのに。病院の、お金、どころか。生活費も、家賃も、払えない……」

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