泡のように消えていく…第五章〜Sawa〜＜第11話＞

 

【連載小説】泡のように消えていく…第五章〜Sawa〜＜第11話＞
※連載小説は毎日20時配信です。
　
＜第10話より＞
芽留ちゃんの息遣いに合わせて優しく背中を叩く杏里の頬は、たしかに店にいた頃よりもだいぶふっくらしている。
わたしの半年遅れで入店してきた杏里とは、同い年だってこともあり、話してみるとすぐに仲良くなれた。
ピアノかフルートを思わせる透き通った声で話す、華奢で色白で骨細ですらっとした子で、男の人の保護本能をくすぐる要素に溢れている。

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