泡のように消えていく…第二章〜Urara〜<第12話>
【連載小説】泡のように消えていく…第二章〜Urara〜<第12話>
※連載小説は毎日20時配信です。
<第11話より>
「いや、ほんと俺は最低な男だよ。この部屋の家賃だって、音楽にかかる金だって、みんなお前に出させてるし」
「颯太くんは親の借金を返さなきゃいけないんだもん、仕方ないよ」
「俺が嫌なんだよ、毎日毎日、キモいおっさんたちにお前を好きなようにされて。
好きな女がそんな目に遭って嫌じゃないわけないだろ。ちくしょう、俺が不甲斐ないばっかりに」
涙で膨らんだ颯太くんの目を見ていたら、胸のきゅーんがいっそう強くなって、
わたしの目からも涙が溢れそうになる。
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