泡のように消えていく…第四章~Sumire~<第7話>
【連載小説】泡のように消えていく…第三章~Amane~<第7話>
※連載小説は毎日20時配信です。
<第6話より>
ノックをすると中から『はーい』と中からおじさんの野太い声が返ってきて、早くも帰りたいと思ってしまう。
「どうぞどうぞ、入ってー」
声から想像した通りの、絵に描いたようなキモいおじさんだった。
頭、寂しい。顔、脂まみれ。お腹、妊婦さんみたい(それも双子)。
口もと、なんとなく下品。飲んで待ってたのか、お酒の臭いがむわんと首筋にまとわりついて、
不愉快さを顔に出さないようにするのが精いっぱい。
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