フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜<第６話>

 

【連載小説】フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜＜第６話＞
※連載小説は毎日20時配信です。
　
『第５話～』
「お姉さん、どこ行くのー？」
手をひらひらさせてナンパを振り切った。
ごめんこれからデリヘルで仕事するの、って言ったらあの男の子はどんな顔をしたんだろう、なんて思いながら。
女の部分を思う存分出し切って、それで評価される風俗の仕事は、あたしを一番あたしらしくしてくれる。
あたしは、店も客もひたすらチヤホヤしてくれる風俗の仕事が心から好きだ。

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