フェイク・ラブ 第四章〜Iori〜<第38話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第四章〜Iori〜<第38話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第37話~』
最初はされるがままになっていた40歳ちょい過ぎぐらいの新規さんは、
あたしの手が股間に触れた途端、もう我慢ならないと言わんばかりに抱き寄せてくる
シャワーの雨がタイルを打つ音を聞きながらディープキスをしていると、
保健所に飼い犬を差し出すように無理やり預けてきた野々花の泣きべそ顔が瞼の裏にちらつく。
『野々花ちゃん、あの後は大好きなトトロを見てご機嫌でした。泣き疲れたみたいで、よく眠っています』
あの後、ゆうちゃんから送信された保育園の途中経過メールには、
さっきの恐慌状態が嘘のように安らかな寝顔が写っていた。
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