フェイク・ラブ 最終章〜Rin〜<第29話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第四章〜Rin〜<第29話>
※連載小説は毎日20時配信です。
<第28話>
「店長から聞いたよ。変な客に当たったんだって?」
お疲れ、でもおはよう、でもなく、開口一番冨永さんが言った。
「大丈夫だった? 凛、メールに何も書いてこないから、余計に心配だった」
「……大丈夫だよ」
「嘘つくなよ。目、腫れてるじゃん。俺もこの仕事長いからさ、大体想像つくよ、何があったのか」
「……」
「大丈夫だから、言えよ」
「……」
「なんで何も言ってくれないの。こういう時のために俺がいるんだよ」
「ヤッてもないくせに、えらそーに言うなよ!!」
喉が爆発して叫びが車内に響き渡った。
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