泡のように消えていく…第三章~Amane~<第37話>
【連載小説】泡のように消えていく…第三章~Amane~<第37話>
※連載小説は毎日20時配信です。
<第36話より>
「入って」
ドアを開けた澪輝が短く言い、素早く中に体を滑り込ませる。
澪輝は周りの住人に見られることなんてなんとも思ってないような、
堂々とした落ち着いた動きでドアを閉め、鍵を二重にかけた。
中に入るなり、大音量のクラブミュージックと酒と煙草の臭いに包まれる。
少し、ガンジャも混ざってるかもしれない。
家ごと振動しているみたいに激しく揺れ動く空気の向こうに、幾人もの人の気配を感じた。
人気記事
JESSIEの最新NEWSはFacebookページが便利です。JESSIEのFacebookページでは、最新記事やイベントのお知らせなど、JESSIEをもっと楽しめる情報を毎日配信しています。