フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜<第10話>
【連載小説】フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜<第10話>
※連載小説は毎日20時配信です。
『第9話~』
道の端でワゴンが止まり、小さくて小奇麗なラブホテルから伊織が出てくる。
昼間、ショップ店員として働いてるお店の新作なんだろう、ベージュのジャケットをぱりっと恰好よく着こなし、
タックの入ったチャコールグレーのパンツと合わせている。
「久しぶりー」
「久しぶりー! いいなぁ、そのジャケット、格好いい」
「じゃ、向かいます。池袋のレンタルルームで、二人連れのお客様です」
とドライバーの富永さんが言った。
「なんか冨永さん、引率の先生みたい」
なんでですか、と冨永さんが笑う。伊織も何それーとくすくす笑い出す。
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