フェイク・ラブ 第二章〜Nanako〜<第15話>
<15回目>
「ね。大学の時の彼女とは、よく、セックスしてたの?」
コスモスの蕾みたいな乳首がちょこんとのっている胸に指を這わせながら言うと、ヒラノさんはかすかに息を上げて、感じながら答えた。
「そんなにたくさんでもないですよ。2人とも実家だったし、ラブホ行くお金がないことも多くて。ごめんなさい……。下手ですよね、俺」
「うーん。上手ではない、かな」
「やっぱり」
「大丈夫。教えてあげるから」
一度体を起こして、股をM字型に開いてから、背中をすとんとベッドに落とす。
部屋を暗くしているとはいえ、もっとすごい格好だって日常的にしているとはいえ、さすがに恥ずかしい。
女の人のそんなポーズを見慣れていないであろうヒラノさんが丸い目をもっと丸くする。2つの瞳はしっかりあたしのそこを捉えている。
まっすぐな視線に愛撫されているように、ひとりでに蜜が溢れ出す。
「舐めるの、嫌い?」
「嫌いでは、ないです。でも……、上手じゃないから、俺」
「それはきっと、舐める場所を間違えてるんだよ。1番気持ちいいのがどこだかわかる?」
「ここじゃなくて?」
ヒラノさんの指が襞をまさぐる。
ポイントは外しているはずなのに、次にやってくる快感を期待して蜜が止まらない。
「そこじゃないよ。女の子の気持ちいいとこは、ここ」
「ここ?」
白い指先がポイントを捕え、思わず腰が浮く。
既に自分を見失いそうになっていた。これは仕事のはずなのに。
あたしの反応に興奮したヒラノさんが柔らかい唇をそこへ持っていく。
「ここなんですね」
「ミルクを舐めてる猫になったつもりで、優しく舐めて。あんまり力入れないで」
熱過ぎる舌先が、執拗な刺激を始める。
既にぐったり濡れたあたしの中心、蜜が蜜を呼び、より柔らかく熱く、子宮の奥までとろけそう。
気が付けばあたしは、無我夢中で柔らかい髪の毛に包まれた頭を抱え、狂ったように声を上げていた。
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